最近、この番組のことばかり書いてるようで気が引けるのだが。 http://www.nhk.or.jp/etv21c/backnum/index.html 「大逆事件」からほぼ百年が経って、ようやく弾圧による冤罪の被害にあった人たちの名誉回復が進められているということである。 ぼくは、一時中上健次の熱心な読者だったので、新宮の町の歴史や風土については文章(小説やエッセイ)を介しては知っているし、大石誠之助など「事件」に関わったとされ処刑されたり投獄された人々のことも少しは知っていた。 しかし、この事件が、そのひとつの町に、これほど大きな影を投げかけていたとは、迂闊にも今まで想像したことがなかった。 番組に登場した人たちは口々に、町全体が「大逆を犯した町」のように見做されることへの恐怖心から、被害家族たちへの排除・迫害に走ったのだろう、と言っていたのである。 こうしたことを軽くみていたことは、