電源開発、只見川ダムの水位計を不正操作 大雨時低く改ざん 国土交通省北陸地方整備局は20日、電源開発が2004年7月、只見川の滝ダム(福島県金山町)の水位計を不正に操作し、大雨の際の水位データを実際より低く改ざんしていたと発表した。 電源開発によると、同年7月13日と17日、大雨でダム水位が上昇した際、数時間にわたって水位計に手を加え、満水位を超えないように水位データを一定に保った。その間、ダム貯水量が満水位を超えていた可能性があるという。 今年7月末、会社に社内から匿名で情報提供があり、調査で不正操作が判明。今月18日、地方整備局に報告した。目的や理由は調査中という。 地方整備局は電源開発に対し、不正操作の詳細な状況や、只見川に他に4カ所ある同社のダムでの有無を調べるよう指示した。同局は「水位データはダム管理の基礎で、不正はあってはならない。電源開発の調査を待って指導などをしたい」