元国土交通省事務次官の峰久幸義氏(60)が28日付で、住宅金融支援機構の副理事長に就任した。前任の副理事長は、旧建設省出身で旧国土庁事務次官だった三井康寿氏(70)で、旧建設官僚OB同士で天下りポストを引き継いだ形だ。民主党は政権公約(マニフェスト)で省庁が天下り先を世話するあっせん禁止を打ち出している。衆院選前の駆け込み人事との批判が高まるのは必至だ。 住宅金融支援機構は旧住宅金融公庫を引き継いで07年に発足。旧公庫総裁は旧建設事務次官の天下り指定席だったが、05年に三井物産出身の島田精一氏が初の民間人トップに就任したため、国交省OBは公庫副総裁(現機構副理事長)に就任してきた。副理事長の役員報酬(07年度実績)は1869万円。