日本鶏卵生産者協会が昨年2月に養鶏業の危機を訴える全国大会を開こうとした際、農林水産省が、民主党国会議員が来賓として招かれていることを問題視し、大会の中止を求めていたことが14日明らかになった。背景には自民党農林族議員の反発もあったとみられ、担当課の食肉鶏卵課は助成金カットなどを持ち出して圧力をかけたという。協会側は要請には応じず、予定通り集会を開催した。 08年前半は国際的な穀物相場の高騰を背景に畜産飼料の価格が大幅に値上がりした。同協会はコスト増による養鶏業者の窮状を訴え、政府に緊急対策を求めるため「養鶏危機突破緊急全国大会」を同年2月12日に東京都内で開くことを計画した。 この大会に野党議員が招待されていることを自民党議員から事前に聞いた食肉鶏卵課は、同月6日に「自民党が怒っている。大会を中止しなければ卵価安定基金への助成金を切る」などと協会幹部に迫ったという。同基金は生産者の拠