財団法人「道路保全技術センター」(東京)が行った道路下の空洞調査がずさんと指摘され、国土交通省の第三者委員会が4日夜から5日未明にかけ、東京都内の国道15号の地下2カ所を調べたところ、空洞の存在を確認した。 調査地点は、品川区北品川1と、港区高輪3。同センターが平成20年度の調査で危険な空洞はないと国交省に報告していた。同省によると、品川区では車道の地下約35〜80センチに補修が必要な空洞があった。港区には地下57センチから80センチにわたり空洞が見つかり、緊急措置は不要としたが補修する。地上から地中レーダーを使い空洞を探し、穴を開け小型カメラで確認した。 センターは調査で道路下に空洞がある可能性を認識していたのに、詳しく調べなかったとして、自民党の河野太郎前衆院議員が国交省に現地調査を求めていた。センターをめぐっては国交省からの多数の天下りが指摘されている。