沖縄県辺野古の米海兵隊キャンプ・シュワブの境界線上でメッセージを書いたワセックさん=2010年4月24日。(撮影/筆者) 高遠菜穂子リポート「破壊と希望のイラク第16回」 米軍の「残虐性」直視を――ファルージャから沖縄へ、ワセックさんの思い 「あの米軍がこの美しい島から来ていたなんて想像もしなかった」 イラク最激戦地ファルージャから来日したワセック・ジャシムさんは、沖縄の辺野古の海岸でそうつぶやいた。鉄条網の向こう側は、ファルージャ総攻撃の主力部隊、米海兵隊キャンプ・シュワブ。それにまつわる記憶はあまりにも残酷なものであったため、この五年は彼の心の奥底に封印されていた。 ワセックさんは、「イラク戦争の検証を求めるネットワーク」の招聘で来日し、全国五都市(名古屋、広島、東京、大阪、沖縄)を回るスピーキングツアーを行なった。彼の映像と体験談は、イラク戦争を検証する上で非常に貴重な証言となっ
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