問題は、藤島一郎だけではない、と思います。 猿芝居を仕組んだのは、藤島の独断ではなく、むしろ外務省の総意、あるいは一部の外務官僚だったのではないでしょうか。藤島一郎の問題を惹き起こしたは、霞が関に巣食う官僚であると見るべきです。政権交代が実現しても、官僚は交代せず、自公時代と同じ人物が居座っているわけですね。 米国の場合は、このような日本のシステムと異なり、政権交代後に高級官僚は交代します。確かクリントンが最初に当選したあと、官僚ポストが埋まるまで一年近くかかったはずです。 官僚とともに、官僚にぶら下がっている大手マスコミ、いわゆる記者クラブのメンバーも変わっていません。官僚にネタ(情報)をもらうことで記事を書き、その情報を得た情報源である官僚は常に匿名(オフレコ)となるのが通例です。例外に麻生内閣で内閣官房副長官を務めた漆間巌がいますが、これはもともとオフレコ発言だったものを、朝日新聞が