青函トンネルの長さは53850mと、道路・鉄道トンネルでは世界一の長さを誇ります(スイスのゴッタルトベーストンネルができるまでは)。当初の計画では全長が約36.4kmで造られる予定でした。しかし、青函トンネルに新幹線を通すために現在の長さになりました。 こちらは、青函トンネルの断面です。右側が北海道、左側が青森で、青色線が実際に造られたトンネル、赤色線が最初の計画時のトンネルを大まかに示します。 当初は普通の在来線が走れる20‰(tanθ=20/1000)の勾配で地上と最新部を通す予定でした。トンネルの通る海峡部分の幅は約23kmなので、この勾配なら36.4kmの長さのトンネルで本州と北海道をつなげられたのです。その後、北海道にも新幹線を通す計画が挙がり、新幹線の車両も青函トンネルを走らせることになりました。新幹線の車両は高速運転をする代賞として、急坂と急カーブに弱い性質を持ちます。新幹線