■高2 19.4%、長びけば注意 道内の子どもの12%に、何らかの「抑うつ傾向」がみられる――。道学校保健審議会でこんな報告がまとまった。症状が強かったり長びいたりすると、医療機関の受診が必要なことがある。「心の健康」の問題を早期に見つけて対応しようと、道は5月、検討会議を設けて対策に乗り出す。 ■道、来月に検討会議 ■北大、3735人調査 「抑うつ」とは気分が落ち込んだり、物事を悲観的に考えてしまうような状態を指す。北海道大の伝田健三教授(児童青年精神医学)らが昨年7〜8月、札幌市を除く道内の公立学校に無記名アンケート方式で調査を依頼。小学校〜高校の4学年が対象で、3735人から回答を得た。 「欠点をどう考えるか」「責めがちか」といった自分自身に対するイメージのほか、寝つきの悪さ、1日のうちで悲しいと思う時間の長さなどから評価した。 5段階で3以上の「中程度以上」の抑うつ傾向