世界保健機関(WHO)は、世界では40秒に1人が自殺し、自殺者のうち30%がうつ病だったと発表した。自殺者数は年間で見ると戦争や自然災害による死亡者より多いという。厚生労働省によると日本では15人に1人がうつ病を経験し、うつ病発症者の4人に1人が適切なケアを受けていないという。 この状況を解決するため、RPGゲームで楽しくうつ病の治療法やリラックス方法を学んでもらうのを目指しているのがHIKARI Lab代表の清水あやこさんだ。 提供するゲーム「SPARX(スパークス)」は、ニュージーランドのオークランド大学で作られた。個人に無意識に生じる偏った考え方に気付かせ、より現実的な考え方を促す認知行動療法と呼ばれる治療法をゲームに応用している。ゲームは七つのレベルに分かれた世界を多様なキャラクターたちと共に冒険するというストーリーで、それ自体でも十分に楽しむことができる。 清水さんはSPARXの