(CNN) 中米パナマで1980年代に独裁政権を率いたマヌエル・ノリエガ元将軍が首都パナマ市の病院で死亡した。83歳だった。パナマのバレラ大統領が公式ツイッターで明らかにした。 ノリエガ氏は今年3月、パナマ市の病院で脳腫瘍(しゅよう)の手術を受けたが、脳内出血を起こし、入院していた。 パナマは経済と交通の要衝であるパナマ運河を抱えていることもあり、米国にとっては重要な国で、ノリエガ氏は米国と友好的な関係を結んでいたときもあった。しかし、米国は1989年、パナマに侵攻。ノリエガ氏は裁判にかけられ、1991年に麻薬に関連した罪で有罪となった。米国で約20年にわたり獄中生活を送った後、フランスに身柄が引き渡され、最終的にパナマに戻っていた。 ノリエガ氏は1934年2月11日にパナマ市で生まれた。国家警備隊で頭角を現し、クーデターで権力を握ったオマル・トリホス国家警備隊司令官(将軍)の下で軍情報部