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ブックマーク / rionaoki.net (89)

  • ニュースは儲からない | rionaoki.net

    メディアが陥っている問題について非常によくできた記事の紹介。 News is a lousy business for Google too There is a widespread myth that search engines have taken profits away from news websites. サーチエンジンがニュースを提供する企業から利益を横取りしているという主張はよく聞く。しかし、ネット上でニュースが儲からないことはサーチエンジンがなくても十分説明できる。 The internet upended this model by 1) providing a new delivery method for classified ads (mainly Craigslist), 2) increasing the supply of newspapers from

  • 「返還ビジネス」 | rionaoki.net

    似たような話は前にも取り上げたが、公益のためにもう一度: 「過払い金」に続く「返還ビジネス」を 模索する弁護士業界 賃貸住宅更新料や残業代も対象に | 伊藤博敏「ニュースの深層」 | 現代ビジネス [講談社] また、残業代についても返還請求が増えているのをご存じだろうか。 借金の過払い金請求が話題になったが、現在のトレンドは残業代の返還請求だそうだ。残業代が返還されて何が悪いのだろうか。 業務はパラリーガルに任せ、人は海外旅行を楽しむといった悪質なケースもあった。 何故か突如過払い金請求の話に戻り、弁護士が仕事をしていないと批判している。しかしパラリーガルができる仕事を弁護士に強制して誰の得になるのだろう。誰でも出来る仕事に資格を要求する法律を変えるべく政治家を批判してみてはどうか。 この小口債権の回収で、機械的に過去に遡ることで得られる”旨み”を知った弁護士業界は、もう引き返せない。更

  • 欧州新聞社のオンライン戦略 | rionaoki.net

    新聞の話題が続いているが、ヨーロッパのストーリーは珍しいので取り上げたい。 Lessons for U.S. Media From European Paid-Content Plays Le Monde in France, for example, has been charging for premium content since 2002, and has racked up 100,000 subscribers steadily paying $8 a month — even though its traditional newspaper circulation is barely more than 300,000. フランスの代表紙であるLe Mondeはプレミアムコンテンツに対して月$8相当の料金を課しているが、十万人もの顧客がいるそうだ。これは紙媒体の購読者の三分

  • ホワイトスペース特区 | rionaoki.net

    久しぶりに○○特区というフレーズを聞いた。色々な特区が過去に提案されてきたが結果がどうであったのか興味がある。ちなみに昨年末の第二十一回認定では以下のようなものが認定されている: 釧路市:釧路市阿寒湖温泉地区共生型福祉サービス特区 遠野市:遠野市民センター 学びのプラットホーム特区 市川三郷町:より安全で安心できる給特区 南国市:南国・土佐のまほろば どぶろく・リキュール特区 四万十町:四万十町どぶろく特区 多良木町:多良木町どぶろく特区 あまり斬新なものは見当たらないというか、半分どぶろくなのだが、どうなっているのだろう。 今夏にも「ホワイトスペース特区」 空き電波で地域活性化 今回取り上げられているのは、ホワイトスペース、即ち使用されていない電波帯に関する特区だ。 内藤副大臣は「ホワイトスペース特区を先行的に始めるエリアを通じ、研究開発や実証実験を開始し、制度化を進めていきたい」と語

  • 新聞を取らない理由 | rionaoki.net

    若者の○○離れシリーズの中でも新聞離れには人気があるようだ。 若者はなぜ新聞取らないのか 情報にお金払うという感覚なし 実際若者の新聞の購読率は落ちているようだが、その理由はなんだろう。 もっとも多かった理由が「料金がかかるから」。新聞を読まない若者の62.6%が、この理由をあげた。 「料金がかかるから」となっているがこれ程意味のない結果もない。私が新聞を読まない理由は「内容が薄い割に」高いからだし、「ネットでより迅速に入手できる情報なのに」高いからだ。要するに、「料金がかかるから」というのは「得られるものに対して価格が高い」、すなわち「買わない」という言葉を言い換えただけに過ぎない。 よって、ここから「情報にお金払うという感覚なし」と結論付けることはできない。新聞を買わない私も、プロバイダーには一番高いプランで料金を支払っているし、は読むより買うほうが多いので積まれていく一方だ。 若者

  • イノベーションのコスト | rionaoki.net

    研究開発費に関するグラフが幾つか。大まかな数字をつかんでおくのは重要。 Paying for Innovation – Economix Blog – NYTimes.com 国立科学財団(National Science Foundation; NSF)によるレポート(Science and Engineering Indicators: 2010)からグラフが引用されている。 まずは研究開発費の内訳だ。現在企業による投資が70%近くで、連邦政府のシェアは戦後下がり続け30%を切っている。これは1930年代の水準に迫るものだ。とはいえ、この数字がすなわち研究開発における政府の役割の低下を示すものではない。 Academic performers are estimated to account for 55% of U.S. basic research ($69 billion), 3

  • 日本経済の現状 | rionaoki.net

    経済産業省が公表しているスライドがよく出来ているのでここでも紹介(ht @kazemachiroman)。日が抱える問題とここに至るまでの経緯が丁寧に解説されている。ではどうしたらいいのかという部分になると急に説得力がなくなるが、日語だし全部読む価値はあるように思う。特に興味深いグラフを幾つか抜粋する。 日の産業を巡る現状と課題 まず各国の貯蓄率の推移だ。日は貯蓄率が高く、アメリカは借金だらけというイメージを持つ人が多いと思われるが、日の貯蓄率はアメリカを下回っている。高齢化や社会保障によって貯蓄率が下がるのはしょうがないが、それにしても衝撃的な数字だ。 最近、株主主権の問題と絡めて話題となった労働分配率だがここでも日は英米独仏などよりも高い水準を保っている。特にドイツが一番低いのは興味深い。 企業の海外移転に関するアンケート結果だ。多くの企業が生産機能移転を決定ないし検討して

  • アメリカの就活 | rionaoki.net

    この前日の「就活」についての記事を紹介したが、今度はアメリカの「就活」についてよくまとまった日語記事があった。 [JMM]「既卒インターン制度のすすめ」from 911/USAレポート/冷泉 彰彦 では、アメリカでは「就職氷河期」といった言い方で社会問題化がされているのかというと、少なくとも新卒に関しては特に騒ぎになっていないのです。 就職氷河期的なものが存在しないのはその通りだ。不況で就職厳しいよね、という話はそこら中で耳にするが、新卒だけを取り上げるような話はない。 大学を出てフルタイムの仕事にブランクなしで就けるのは50%ぐらいと述べましたが、残りの50%はどうしているのでしょう? 先ほど申し上げたように、 新卒など20代の若者が考えることは「キャリアの蓄積」です。そのためには、フルタイムの仕事が良いと言えば良いのですが、この雇用情勢の下では難しい、 そこで多くの若者はパートタイ

  • 余剰資金は成長産業へ | rionaoki.net

    最近、企業がもっと従業員に利益を分配しろという意見が多い。しかし、重要なのはどのような資源配分が最も効率的かだ。 トヨタもキヤノンも内部留保を使うが雇用には使えない? -10年で2倍増の内部留保こそ“埋蔵金” 企業の内部留保が2倍以上になった1998年から2008年の10年間で、労働者の非正規化が進み、ワーキングプアが3人に1人に激増し、労働者の給与は35万円も減ったということです。 内部留保が倍増する中で労働者の取り分が減ったということから次のような疑問が提示されている。 普通に考えて、いくらなんでも内部留保が10年前の2倍以上というのは溜め込み過ぎでしょう。少しは労働者や社会に還元してもいいのではないでしょうか。 「普通に考えて」と言えば、考えなくてもいいわけではない。企業は従業員に給与を払っているし、利益を上げる過程で社会に便益をもたらしている。「少しは」が何を意味しているのかよく分

    rz1h931f4c
    rz1h931f4c 2010/02/12
    トヨタやキヤノン等の一部の富は成長によって生まれた富ではなく、従業員を不当に扱った結果生まれた富であって、内部留保とか、投資効率とか、社会還元とか以前の問題だよ