「神の声」が途切れた時、人類の「その後」を大きく変えた「三つの大発明」とは? 「地中海世界の歴史」全8巻、刊行開始 IT技術がグローバル化を加速し、AIの使用が本格化した現代は「文明の転換期」だといわれる。しかし、「コンピュータや通信技術の発展だけが、文明の転換なのだろうか」と、東大名誉教授・本村凌二氏はいう。1000年単位のスケールで歴史をみれば、文明が転換するとき、人間も変化している、というのだ。講談社選書メチエの新シリーズ「地中海世界の歴史〈全8巻〉」の第1巻『神々のささやく世界』と第2巻『沈黙する神々の帝国』は、現代人と古代人の間にある大きな断層を描き出している。 幻聴でも「気のせい」でもない かつて、人間には「神々の声」が聞こえていた。その声が聞こえなくなった時が、最初の「文明の転換期」だった――と、「地中海世界の歴史」の著者・本村凌二氏はいう。 〈古代の史料や古典文面をひもとく
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