空間認知と行動の不思議 俺は割と方向音痴で、車で移動する時はカーナビゲーションが、徒歩でみしらぬ場所へ行く時はiPhoneのマップが大活躍な訳です。しかし、何故人間道を間違えるのか。それにも関わらずここまで繁栄できたのは何故か…?本書は、空間認知とそれに起因する行動様式について多面的にアプローチする一冊。 パート1では人間の他に、蜂や蟻、鳩などがどのように空間を認識しているか、また、南太平洋や北極圏、砂漠などの過酷な環境において、見事なナビゲーション能力を獲得した民族が,どのように空間を認識しているか。 パート2では空間からのアプローチを。家屋で、職場で、都市で…とスケールを拡大しながら空間と人間の行動の関係を解き明かす。その過程で何故ル・コルビシュの都市計画が失敗し、スラム化がすすむのか。またスプロール現象とコペンハーゲン化等について興味深い記述が見られる。特に受けたのが、いわゆる『共有