JIS X 0212の「黑へん」に関連して、諸橋文庫『康煕字典』(823-MW-1の方)の亥集下をチェックしてみた。䵥の右上を「刀」ではなく「ク」にしろ、とか、𪒙の右上を「日」ではなく「冃」っぽくしろ、とかの指示はあるものの、しかし、黤に対する字体指示はない。というか、この『康煕字典』の「黑へん」の8画目は全て横棒になっているので、『大漢和辞典』の石井明朝体の黤には別のソースがあるということだ。 一方、『広漢和辞典』の黤(検字番号20511)は、「黑へん」の8画目が横棒になっている。石井茂吉はとっくに他界しているが、『広漢和辞典』の石井明朝体では、わざわざ「黑へん」の8画目を横棒に統一したということだろう。おしむらくは、JIS C 6226-1978の時点で、石井明朝体の「黑へん」が統一されていなかったことだ。むー。
リリース、障害情報などのサービスのお知らせ
最新の人気エントリーの配信
処理を実行中です
j次のブックマーク
k前のブックマーク
lあとで読む
eコメント一覧を開く
oページを開く