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ドイツの現地校に通っているうちの長男が、学校の教材で借りてきたブレヒトの『セツァンの善人』。ズーアカンプ社の文庫本です。これを題材に、道徳の授業をするんだって。 キレイな組版です。ながめるだけでうっとり。本文は Stempel Garamond(ステンペル・ガラモン)で、細かいことを言っちゃうと、ライノタイプ自動鋳造植字機用にデザインを変更したバージョンです。自動鋳造のシステムからくる制約のために、イタリックがちょっとパラパラしているところが、一本一本鋳造されている Stempel Garamond との違いです。見出しでこのパラパラな感じだとつらいけど、本文組ならとくに問題ない程度かなと。 本を開いたときに、この書体で組んであると、ホッとする。落ち着くんです。また読みやすいんだよね。 本の中身。芝居みたいです。登場人物はスモールキャップ、ト書きはイタリックで、台詞の部分がローマン体という
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