本日付の天地日報によれば、韓国の教育大学10校の教授196名が、『初等教科書漢字表記基準』300字の公表中止を求める声明書を、本日付で公表した。公表中止を求める声明書を公表するあたりが、何とも韓国的なのだが、この『初等教科書漢字表記基準』300字は、2019年の初等学校(小学校)5・6年教科書から適用される予定である。声明書の本文を、私(安岡孝一)なりに訳してみたので、韓国の漢字教育における一側面を、読者の皆さんも味わってみてほしい。 『初等漢字目録300字』公表を中止せよ 教育部は先日『初等教科書漢字表記目録300字』(教育部報道資料『初等5~6学年の学習に役立つ基本漢字(300字)』、以下『初等漢字目録300字』と略して呼ぶ)を公表すべく、関連報道資料を発表した。初等学校漢字教育に対する学界と社会の合意もなされていない状態で、教育部が一方的に初等漢字教育を義務化しようとするものである。