はじめに 謄写器材の発展史 ロウ原紙/謄写版ヤスリ/鉄筆/ローラーその他の脇役たち ガリ版と共に 鉱毒地農民のガリ版印刷物 筆耕時代の宮澤賢治 世界語に理想を求めて 「黒船社」と草間京平 BANDO 収容所印刷所 わが名はガリ版文集 武井武雄「ガリ通」の世界 忘れられた“もう一つ”の謄写版 おわりに 主要参考文献・資料 ガリ版印刷・同文化関係年表 ガリ版の歴史に魅せられた私が、その周辺をたずね歩いて30年になる。本篇もまた、明治から昭和(19世紀末から20世紀後半まで)の日本各地で、ガリ版文化を紡いだ謄写版と人びとの物語である。それぞれの物語は、各自興味のあるところから読み始めるのがいいと思う。 「志村さんが書いている本のテーマってなんですか」と聞かれることがある。 「ガリ版の文化史です」と答えると「えっ、なんだろ」という表情をみせる人がいる。しかし、その人の“
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