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ブックマーク / tonan.seesaa.net (145)

  • 『説文解字』の李陽冰による校訂は小徐本の底本か?: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 『説文解字』は後漢の許慎によって編まれた最古の部首別漢字字典である。 説文解字の校訂として、ボクでも知っているものは、 ◎南唐の徐鍇による『説文解字繋伝』=小徐 ◎北宋の徐鉉(徐鍇の兄)による『説文解字』=大徐 ◎清の段玉裁による『説文解字注』 の3つであった。 ところが唐の李陽冰が校訂しているということを近年知った。 李陽冰を知らなかったのは迂闊でした。 李陽冰の校訂と小徐との関係について、異なることを述べているをメモがわりに取り上げておきたい。 ◉『説文篆文

  • 「葛」の字体について: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 先日(2017.9.30)桑沢デザイン研究所で行われた「佐藤敬之輔 再考 明日のタイポグラフィを考える」でのこと。 パネリストの葛西薫さんの「葛」はどの字体なんですか?という話題が出た。 つまり下部が「人+L(ひとかぎ)」なのか「ヒ」なのかという質問。 葛西さん曰く「どちらでもいいです」。 さすがに字体のなんたるかを知っている人だと敬服した。 葛西さんは子どもの頃、お母さんからは「メ+L(メかぎ)」だと教わっていたが、後に印刷物を見たら「人+L(ひとかぎ)」だった。それで手

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  • 紙型はいつ縮むの?: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 紙型 金属活字を使ってを印刷するときは、活字を組んだ版を厚紙にプレスして型を作ります。 これを紙型(しけい)といいます。 この紙型に鉛を流し込んで版をつくり、その版にインキをつけて印刷します。 売れるは何度も印刷するのですが、初刷りと17刷りを比べると後者はサイズがかなり小さくなっています。 http://tonan.seesaa.net/article/397491267.html?1499748332 ボクは、最初に作った紙型を何度も使うものだとおもっていました。

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  • 原本を確認!「当用漢字表」の「隠(隱)」: ほぼ文字についてだけのブログ(tonan's blog改)

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘(2014/05/09)の小駒勝美さんからのご教示の内容を確認するため国立公文書館で『官報』に発表された当時の「当用漢字表」と「正誤」の原を確認してきました。 これまで国立国会図書館所蔵の「当用漢字表」の画像を使っていましたが、不鮮明で困っていました。 国立公文書館では原を直接さわることができ、しかもデジタルカメラでの撮影可なのです(三脚使用は不可)。 「当用漢字表」は昭和21年(1946年)11月16日の『官報』号外に掲載されました

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  • 字体についてのオススメの本や字典: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 仮名で見分ける活字ガイド: ほぼ文字についてだけのブログ

    アイデア編集部編『もじのみほん 仮名で見分けるフォントガイド』誠文堂新光社を買いました。 とても良いですが、これに載っているのは現在発売されているデジタルフォントだけで、金属活字や写植は調べられません。 ボクが作った「仮名で見分ける活字ガイド」のPDFをアップします。 主な文用の金属活字、写植などの特徴的なひらがなをまとめたものです。 金属活字のひらがなは原寸で載せています。 これは「組版道場」で配布している資料です。 〈追記2012/01/25〉 下記のPDFデータを修正(「*」印を「晃文堂系」と訂正)しました。 120125-2.pdf

  • 号数サイズの変遷とルビ: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 日の号数活字のサイズです。 なぜか四号の半分のサイズがありません。 アメリカンポイントが決まったのが1886年ですから、美華書館の活字をアメリカンポイントで換算するのはあまり意味がないとおもいます。 美華書館から輸入した号数活字は日でサイズを整えられました。 昭和2年に、築地活版の宮崎榮太郎がはじめて築地活版の号数活字をアメリカンポイント換算で何ポイントになるか発表します(板倉雅宣『号数活字サイズの謎』Vinette 12 朗文堂より孫引き)。 縦の列は倍数関係がありま

  • ベントン彫刻機についての覚え書き: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 リン・ベントン(Linn Boyd Benton、1844年 - 1932 年)が考案し、1884(明治17)年(1885年とする資料もある)に特許を取得。米国ATF社(American Type Founders Inc.)が社内用に使用。 註:ベントン彫刻機の特許を1885年とする資料 〈http://www.typeproject.com/type_archive/chronology.html〉 註:ベントン彫刻機を1884年に考案とする資料 〈http://www

  • 高岡重蔵さんに聞く--猪塚良太郎さんのこと: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 期 日:2011年2月16日 場 所:嘉瑞工房 参加者:高岡重蔵さん、高岡昌生さん、小池和夫さん、上田宙さん、立野竜一さん、大熊肇 1900年(明治33年)、猪塚良太郎生まれる(1901年・明治34年生まれとも)。 猪塚良太郎が経営していた「三友舎社交印刷店」(以後「三友舎」と表記)の前身は「一志舎」という印刷所で、明治時代に創業。弘道軒清朝のオリジナルも所有していたとおもわれる。 「一志舎」の経営者が猪塚良太郎の父から印刷所を担保に借金をし、返済できなかったため「一志舎」

  • 「竝」と「並」どちらが正字?: ほぼ文字についてだけのブログ

    干禄字書では「竝」を〈正〉、「並」を〈通〉としています。 開成石経には「並」が使われています。 康煕字典には「立」の5画に「竝」が「一」の7画に「並」が載っていて、「隷作並」とありますから、「隷書では並の字体を使う」という意味でしょう。 文部省活字には「並」しかありません。 太宰治『人間失格』の原稿の字体も「並」です。 「竝」と「並」どちらが正字なんでしょうねえ?

  • 「口」は「点々」になる: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • 正字よりも複雑な異体字: ほぼ文字についてだけのブログ

    干禄字書には見慣れない異体字があります。 たとえばこういうものです。 左と真ん中は〈俗〉なのに右の字はなぜか〈通〉とされています。 正字はこれです。 これがなぜしんにょうみたいになっちゃうのでしょう。 ちなみに上の字種の草書はこうなります。 しんにょうのある字の草書を3つあげてみました。 草書ではしんにょうは「L」の形になるのです。 上の異体字は「匚=はこがまえ」や「匸=かくしがまえ」の「L」の部分を草書のしんにょうとまちがえてできた字だと考えられます。 つまり「匚=はこがまえ」や「匸=かくしがまえ」が「一+しんにょう」になってしまうのです。 これは「匠」の異体字の実例です。

  • 干禄字書の文字の抜け: ほぼ文字についてだけのブログ

    福井大学が所蔵する干禄字書はWEB上に公開されていて便利なので、見ることがおおいのですが、このページの「介」の〈通〉がちょっと小さいのに気がつきました。 おかしいと思って、早稲田大学の蔵書の方(杉つとむ編『異体字研究資料集成 別巻一』雄山閣)を見てみました。 空白でした。福井大学の蔵書の方は、誰かの書き込みがあるのですね。 WEBにある画像は2値なので、印刷と手書きの書き込みの違いがわかりずらいので気をつけないといけません。 紹興年間石刻の方も空白です。 どうして空白になったのでしょう?

  • 「鬱」の字体について: ほぼ文字についてだけのブログ

    」が新常用漢字に入るそうです。 この字、読むには読めるのですが、どう書いたら良いのでしょう。 9種類の千字文から「」を抽出してみました。 ※一番上の左の図版に誤字発見 誤 随 正 隋 (元さんのご指摘によります。2010/11/25) 「」はこんな風に書かれてきました。 井上千圃は文部省活字の版下を書いた人なのですが、活字と同じ字体は書いていませんね。 ※文部省活字には「」がありません。 蘇軾は「」の「※」の部分に「米」を書いているという情報が届いたので、蘇軾の「」を集めてみました。 「赤壁賦」の「」が「米」なのかな? 拡大しましたが、「※」にも見えるし「米」にも見えますね。

  • 本木昌造手稿「蝋型を取る文字の製法」: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 板倉昌宣著『活版印刷発達史』印刷朝陽会の193頁に小さく載っていたものを拡大してみました。 筆ではなくペンで書いたものだと思います。 江戸っぽい崩し方ですね。 最初は6割ぐらいしか読めませんでした。トホホ。 ネットで検索したら http://www.um.u-tokyo.ac.jp/publish_db/1996Moji/05/5901.html の『歴史の文字 記載・活字・活版』の小宮山博史さんの文に、三谷幸吉『木昌造平野富二詳傳』に載っていた釈文が引いてありました。

  • 学参フォントの先祖? 渡部温『標註訂正 康煕字典』講談社: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

  • [学参フォント]文字の骨格によって文字の骨組みは変わる: ほぼ文字についてだけのブログ

    明朝体の「口」は右下の隅の縦線が横線の下に突き出しているが、学参フォントの「口」は突き出していない。これは教科書体の形に倣っているから。 上の図は拙著『文字の組み方』の105頁に掲載したもの。 教科書体の「口」の右下の隅の縦線が横線の下に突き出していないのは、①の運筆によるからである。しかしこのような運筆になるのは右上の角が鋭角に折れるから。 楷書には右上の角が鋭角でないものもあり、そのような字は②のような運筆なるから、右下の隅の縦線が横線の下に突き出す。 明朝体が楷書の字体に従う必要はないが、もし明朝体の骨格を手書きすれば②の運筆になるはず。 文字の骨格によって文字の運筆が変わり、文字の運筆が変わることによって文字の骨組みは変わる。

  • 「々」のルーツ?: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所

    satoschi
    satoschi 2010/09/11
  • 『字体変遷字典(仮)』乂乃久之乍乎乏乖乗乙九乞: ほぼ文字についてだけのブログ

    【之】説文の字体に対応する明朝体の字体が康煕字典では古文になっている。隷書以降の字体は里耶秦簡の字体を元にしたものか。 【乗】唐代の正字である開成石経(楷書)と清代の正字である康煕字典(明朝体)の字体が異なる。正字体の根拠である説文篆文と較べればどちらもおかしい。夏目漱石は伝統的な楷書/行書の字体を書いているが、太宰治は康煕字典/文部省活字の字体の影響を受けている。この字に限らず伝統的な書き文字では「木」が下に付く字は左右に払わず、点になる。左右に伸ばすのは1字に1箇所だが、それが左右のハライではなく横線になるからだ。 【乙】ZのようになったりLのようになったりする。開成石経(唐代の正字)では転折の後、あまり左に戻らず、「風」の2画目のような形。

  • 『字体変遷字典(仮)』且丕世丙丞中串丸丹主: ほぼ文字についてだけのブログ

    トナン・大熊肇の(ほぼ文字についての)覚え書きです。 充分に検証していないこともありますので、眉につばをつけてご覧ください。 連絡先:hajimeアットマークtonan.jp(「アットマーク」を「@」に変えてください) 『文字の骨組み』2刷の間違いとご指摘 『文字の骨組み』初刷の間違いとご指摘 『文字の組み方』訂正箇所 【世】古くから「世」「卋」「丗」とその亜種がある。中央の縦線が下に出た文部省活字の字体が説文篆文に近い。開成石経の字体は唐太宗の諱・世民の「世」を避諱し欠画したものか。「卋」は九経字様にあるが『康煕字典』では古文。漱石は「世」「丗」2種類の字体を使用。 【丘】説文では「丘」の下に「土」を加えた字体を古文としている。『康煕字典』では「北」の下に「土」を加えた字体を古文としている。「丘」を「北」と誤ったか。 【丙】行書や楷書では囲まれた空間中で右払いはしない。 【丸】点の位置に