アフリカ (地域からの世界史) 作者: 川田順造出版社/メーカー: 朝日新聞発売日: 1993/09メディア: 単行本 クリック: 8回この商品を含むブログ (1件) を見る 家に放置されていた川田順造先生の『地域からの世界史5 アフリカ』を夢中になって読んでしまう。川田先生の専門というか主要なフィールドが「モシ族」であるせいか、記述が西アフリカ或いは中央アフリカは詳しいものの、南アフリカは相対的に薄いのではないかという感じもしたが、とにかく面白かった。例えば、西アフリカや中央アフリカにおける王国や帝国の興亡の記述とかは手に汗握らせる。 ここでは、I章「アフリカの黎明」でなされている「文字」についての省察をメモしておく。 ある社会が文字をもっているかどうかは、「文明」と「未開」を分けるもっとも重要な基準とされてきた。文字をもつ社会でも、文字を知っている者は、古代エジプトの初期(スクリブ)か