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ブックマーク / tosche.net (7)

  • Toshi Omagari | ゴシックという名称の由来

    ひょんなことから内田明さんのブログ記事「Alternate Gothicがゴシックの源といふデマについて」ならびに「Alternate Gothic起源説の起源」を見ていて、そんなデマがあるのかと驚きました。6年も前のお話にいまさら飛びつくのもどうかとは思いますが、まぁ鮮度が重要な話ではありませんし、Alternate Gothicがどういう書体なのかが正しく理解されていないことが原因であると思いましたので記事にしました。基的にこの記事は先の二つの記事の補足のような形になると思いますので、先にそちらを読まれた方がいいでしょう。 簡単にデマの内容を説明すると、「Alternate Gothicはゴシック、つまりドイツの書体であるブラックレターの代替(Alternate)としてアメリカで生まれ、これが今では日で定着しサンセリフの呼称のひとつになっている」という説です。先に私の結論を言えば、

  • » 佐藤可士和氏のGU新ロゴ Toshi Omagari

    思いっきり仕事中ですが腹が立って仕方がなかったのでブログ更新します(どういう動機だ!) 佐藤可士和氏がGUというファッションブランドのロゴをリデザインしたそうです。まぁ言ってしまえば元のロゴも大して良くはないのですが、その新ロゴというのが笑止千万な出来なので徹底的に図解して非難したいと思います。 まずはその新ロゴ。和文の方もグリッド多用しまくりで個人的には酷いと思うのですが、まぁ欧文書体デザイナーの自分としての題はGUなので和文はさておきます。またネットでは色がIKEAだとかTSUTAYAだとかEUだとかブックオフだとか色に関してのツッコミが多いようですが、やはり自分としては文字の形そのものに注目したいと思います。あ、あとGUの配置も右寄りすぎますが文字の形そのものに以下同文です。なにせブログをなかなか継続して書けないこの自分を書かせる気にさせるほど酷いんですから。 ソースの画像は低解像

  • Toshi Omagari | ドイツからやってきた書体制作ソフトGlyphs

    え~、Arialの後編を期待されていた方もいらっしゃるかもしれませんが、それはさておいて今回は書体制作ソフトのお話です。後編はそのうちやりますから。 グラフィックデザインや文字組版では専らAdobeのCreative Suiteを使うのと同様に、書体デザイン業界ではFontLabというソフトほぼ一択となっています。もちろん他に選択肢がないわけではありませんし、和文書体のデザインでは伝統的にURWという会社のIKARUSというソフトが使われていますが、それは企業専用のようなもので、一般ユーザーに手が出る金額ではなく操作も非常に複雑だと聞きます(訂正歓迎)。FontLabも慣れるまでは非常に難しいソフトではありますが、その廉価版とも言うべきFontographerは日語にも対応していて初級~中級者用としてはうってつけの存在と言えます。 欧米では先に挙げたFontLabの他に、これのアップデー

    satoschi
    satoschi 2012/11/04
    早よ欲しい。。。
  • Toshi Omagari | 小文字の高さは何と呼ぶ?

    先日発刊された「書体の研究 vol.11」やそのUstreamで触れられた小文字の高さの名前についてのブレについて考えたいと思います。こちらのブログでもかなり丁寧に追いかけられてて読み応えがあります(1、2)。 小文字の高さの名前にはx-heightという一番メジャーなものがありますが、他にはlowercase height(小文字高)というそのまんまの名前もあるにはあります(x-heightの方が言いやすいのであまり使われてないですが)。特にその線の名前については非常にブレが大きいです。そのブレの根元にはカリグラファーとタイポグラファーの用語の違いと混乱があるようです。上のブログでは「それぞれどう説明されているか」を調べていますが、僕は「そもそもどうして今の状況ができたのか」という視点で考える事にしました。 まずは一旦全部挙げてみましょう。 ○○○ lineとして呼ばれるもの ・wais

  • Toshi Omagari | 身近な書体: Arial

    今回取り上げる身近な書体はみんな知ってるのにみんな知らない書体、Arialです。タイポグラフィを志す人、少しでもかじったことのある人、もっと言えばフォントメニューを開いたことがある人なら必ず目にしたことがあるでしょう。なにせAで始まりますので、メニューのかなり上に来ますしね。 ArialはよくHelveticaと間違われやすいですし、Helveticaがないときに代替として使われる書体でもあります。事実Arialは見た目がHelveticaっぽくなるように作られたものですし、ArialはHelveticaの字幅と完全に一致するように作られています。欧米のタイポグラフィ界ではArialの使用はすなわち「Helveticaの不使用」という書体選択における妥協または無頓着を表しているように見られますし、僕も大筋では同意します。Helveticaは標準だとMacにしか入っておらず、Windows

  • Toshi Omagari | Book review: Type Matters!

    This book made me furious. In case you don’t want to read the whole post, here’s the summary. This book is an ‘introductory’ book for typography learners, but contains a lot of false information. It’s not like the author made too many mistakes, rather he simply lacks knowledge. To give you one example, in the final chapter, Glossary of terms, 34 entries out of 94 are either wrong, insufficient, or

  • Toshi Omagari | 身近な書体:Lucida

    なんだか久々の投稿になってしまいましたが、今回はLucida書体について書こうかと思います。Lucidaは1980年代に作られた書体で、バリエーションが非常に豊富なスーパーファミリー(RomanとSansなど二つ以上のスタイルで構成される書体ファミリー)であり、少なくともMacユーザーは毎日目にする書体であります。 まずLucidaはどういうところで使われている書体なのかを説明しておきましょう。現在MacOSXで使用されているユーザーインターフェイス書体はLucidaファミリーの一つ、Lucida Grandeです。FacebookをMacで見るとLucida Grandeが使われていますし、当ブログも英文部分は(Macで見ると)Lucida Grandeが使われています。そういうわけでLucidaはどちらかと言うとMacユーザーになじみの深いものです。またLucidaファミリーとして開発

    satoschi
    satoschi 2012/04/09
    (2012.4で紹介)
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