河合さんは「いまの段階(11月1日時点)の報道をベースに考えてみます」と断ったうえで、まず人数に着目する。 《これまでの白石容疑者の供述として新聞各紙で報じられていることをもとに考えると、8月下旬からの2ヶ月で9人が殺害されていることになります。 8人〜10人の大量殺人事件というのは、日本の大量殺人の歴史の中にいくつかあります。 しかし、ほとんどは一家を全員殺害する、火を放つといった、一度に殺害してしまうケースなんです。 いわゆる連続殺人で9人というのは、日本の殺人のなかでは極めて珍しいパターンで、本当に白石容疑者が殺害していたとするなら、これは間違いなく特異だと言えます。 1971年に群馬県で起きた連続殺人事件(大久保清元死刑囚が逮捕される)が類似の事件だと言えるかもしれません。 日本の警察は歴史的に殺人事件の検挙率がとても高く、90%台半ば〜後半で推移しています。(※法務総合研究所研究