東大教授に無茶ぶりする「お題エッセイ」。今回は「高低差」をテーマに水越伸先生が奮闘しています。東大だから上から目線? そんなヌルい話ではありません。歴史と地理を縦横に往還する力作長編です。ぜひお読みください! 国立政治大学は箱根湯本にあった! 2018年の秋、僕は台北にある国立政治大学に2ヵ月あまり滞在した。 この大学は人文社会系に特化した名門校で、日本なら一橋大学のようだといえばよいだろうか。メディア・コミュニケーション研究では東アジアで最も有力なコミュニケーション学部(傳播学院)を有している。 この大学のあたりがなんとも素敵なところだった。 台北市南部の文山区に位置し、丘陵地にあって、キャンパスのどこからでも山が見える。日本でこんなキャンパスは見たことがなく、あえていえば箱根湯本に大学のキャンパスがあるような感じだ。 コミュニケーション学部は、小田急ロマンスカーを降りて須雲川にかかる橋
![台湾と金沢、忘れられた2つの「民衆蜂起」が僕らと「関係ある」理由(水越 伸)](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/34ee56d0503e951a98087370b599a553b691b342/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fgendai-m.ismcdn.jp%2Fmwimgs%2F1%2F6%2F1200m%2Fimg_16994567ac5ea783e3ab63c09b00464983795.jpg)