コンビニで買った弁当、今日は幕の内だった。 こういった場所で買える弁当というものは、えてして無頓着な作りが多い。 弁当箱の規格も考えずに食い物を無理やり配置している。 そのため、おかずが他のおかずに風味を移す。 かかっていたソースを相性の悪いおかずに擦り付ける。 仕切りはあってないようなもので有名無実。 日常茶飯事だ。 恐らく、こういった弁当は一切の衝撃なく運ばれることを前提に提供されているのだと思う。 勿論それが机上の空論であることは実物を見れば明らかだ。 もし緻密な計算のもと作られているならば、全く味の異なるおかずを同じ陣地に置いておくわけがない。 少なくとも、鮭の下に肉団子は敷かれていないだろう。 それにしても大根のさくら漬け、あの紅色の漬け物は一体どういうつもりなのだろうか。 大人しくしていればいいのに、すぐに何処かへ行って酸味を周りに振りまく。 おかずの一部がピンクに染まる。 漬