「木と本の匂い相性いい」 28日の利用開始を控えた高知県高岡郡梼原町の町立図書館「雲の上の図書館」で26日、設計者の隈研吾さん(63)と歌手で「ゆすはら未来大使」の加藤登紀子さん(74)の対談が行われた。2人は本棚に囲まれたステージで木造建築や本をテーマに語り合い、町民ら100人余りが聞き入った。 館内は柱から天井へ樹木の枝のように木が組まれ、靴を脱いで入るため、木のぬくもりを体感できるのが魅力。約4万冊が本棚に収まり、利用を待つばかりとなっている。 対談はオープン記念イベントの一つ。隈さんは1987年、芝居小屋「ゆすはら座」を訪問した際、細い木材で大きな空間をつくり出している建築に感銘を受けたとし、「梼原の小径木を組み合わせ、森みたいな図書館ができた。木と本の匂いは相性がいい」と強調した。 加藤さんも「木と木の隙間が感じられてすごくいい」と図書館の印象を述べ、「本が大好き。歴史のつながり