オープン・ソース・ソフトウエア(open source software:OSS)の利用が家電メーカーなどを中心に広がっている。家電メーカーはOSSであるLinuxなどを組み込みソフトウエアの開発に利用している。OSSは,多くのユーザーが改良することができるので,知恵の集積と共有による開発コストの削減などの多くの利点が存在する。しかし,その独特なライセンスや開発形態から,通常のソフトウエアとは異なる知財管理が必要になる。OSSの特徴と広がり,知財管理で注意すべき点などを,OSSの基盤整備,情報発信,普及に取り組んでいる情報処理推進機構(IPA)オープンソースソフトウェア・センター・センター長の田代秀一氏に聞いた。 利用が広がるOSSとは オープン・ソース・ソフトウエア(open source software:OSS)の普及を目的として活動する非営利団体OSI(open source