「原発事故学ぶ拠点に」福島・川内の西巻さん、資料館を開設 開設した「知ろう館」で展示品の本を読む西巻さん 福島第1原発事故で避難区域だった福島県川内村の雑誌編集者西巻裕さん(55)が原発事故資料館を村内の旧小学校に開いた。館名は「感がえる知ろう館」で、目に見えない放射能を実感して事故を考えてもらいたい気持ちを込めた。地域の協力と来館者の支援金で運営し、原発事故を学ぶ拠点にする。 知ろう館は2004年に閉校した同村高田島地区の川内三小の音楽室を利用した。館名は村がモリアオガエルの生息地として知られることにもちなんでいる。 約50平方メートルの部屋に事故後の村と避難所の写真、関連書籍、事故処理作業員の防護服やマスク、線量計を展示している。作業員が事故直後に原発構内で支給されたレトルト食品もある。 展示品は西巻さんが集めたほか、村内外の友人が提供してくれた。徐々に増やす考えで、遠藤雄幸村長