京都市中心部で9月22日、「京都市明細図」を使った街歩きが開催された。主催は地元の人がガイドを務めるミニツアーを運営する「まいまい京都」。 京都府立図書館総務課の福島幸宏さんのガイドで巡る同ツアー。「京都市明細図」は、福島さんが府立資料館に勤めていた時に発見した291点からなる地図。1927(昭和2)年ごろに「大日本聯合火災保険協会」が作成したもので、同図には戦後1951年までの情報が手書きで彩色や加筆されているのが特徴。ツアー参加者には、ルート沿いの明細図のコピーが配られた。 ツアーは四条烏丸の商業施設、「COCONKARASUMA(ココンカラスマ)」からスタート。1938年(昭和13年)に建てられた旧丸紅京都支店として知られる「大建ビル」で、現在も南側に当時の外壁を残す。1945年にGHQが接収。西日本の拠点となった。指揮を執ったのはウオーター・クルーガー陸軍大将。四条東洞院の日本生命