BOAIが20周年を記念して新たな推奨事項をリリース 図書館総合研究所・岡部晋典(おかべゆきのり) ブダペスト・オープンアクセス運動(Budapest Open Access Initiative:BOAI)は20周年を迎えるにあたって,オープンアクセス(OA)についての新たな推奨事項BOAI20を2022年3月15日付で公開した。 BOAIは最初期にOAについて定義し,理論的基盤を与えた団体・運動である。BOAIは2001年にOA関係者を集めた会議からスタートし,2002年にOAに関する宣言(ブダペスト宣言)を公開した。BOAIはOAに関する明快な指針と運動のための十分な活動資金を持ち,また,他の諸団体と比較し,強い影響力を持っていた。 2002年のBOAIは「研究を加速し,教育を豊かなものとし,富める者の学術を貧しき者と,貧しき者の学術を富める者と共有し,この文献を可能な限り有用なもの
Innovative Tech: このコーナーでは、テクノロジーの最新研究を紹介するWebメディア「Seamless」を主宰する山下裕毅氏が執筆。新規性の高い科学論文を山下氏がピックアップし、解説する。 ドイツのFree University of BerlinのAnna Abalkina氏とRetraction Watchが発表した「Retraction Watch Hijacked Journals Checker」は、クローンジャーナル(詐欺をするために本物を模倣して作られた偽の学術誌)を一覧にしたリストだ。 Googleスプレッドシートでまとめられており、150以上のクローンジャーナルが掲載されている。リスト閲覧はこちらから。また一覧にないジャーナルで怪しいWebサイトを見つけた場合は、報告できるフォームも用意している。 クローンジャーナルとは、本物のジャーナルサイトを巧妙にまねし
手元に置いた携帯電話がひっきりなしに鳴っている。ほとんどが取材依頼だという。2月24日のロシアによるウクライナ侵攻後、時の人になった。 引っ張りだこになるのには訳がある。相手に目線を合わせつつ、複雑な事象をわかりやすく説明する力。ロシアにもウクライナにもくみせず、膨大な軍事情報をつないで全体像を描き出す分析力。 「彼は言葉の力で一種の社会現象を起こしている」。そう話すのは、2019年、小泉さんを東大先端科学技術研究センター(先端研)に誘った先端研教授の池内恵さんだ。 「彼が話すと議論が整理されていくんです。いろんな人が投げた球を一つずつ拾い、それに答えつつまとめるという、非常に高度なことをやっている」。だが、人気の理由は、明晰さだけではなさそうだ。ときおり垣間見せるユーモアや、硬軟とりまぜた引き出しの多さ。自ら「軍事オタク」ぶりを見せて、楽しんでいるふしもある。 東京大学先端科学技術研究セ
心理学の研究論文は再現性が低いことが指摘されていました。再現性が低くなる原因は、学界全体に「疑わしい研究手法 (QRPs)」が蔓延していたことにあるとみられます。 現在は学界全体をあげての対策が行われているようです。研究の事前登録、データの公開、追試などが重視されるようになっています。 学界は正しい方向に進んでいるようですが、だからこそ、重要な発見だとみなされてきた過去の研究成果が次々に覆されているようです。 少々調べましたが……、いやはやこれは……脱力しました。心理学以外の分野でも援用されている有名な研究たちが、あれもこれも。興味を引かれたものに重点をおきつつ、ざっくりとメモ的にまとめておくことにします。 2021年9月12日追記 追試というのは、1年半以上かかるものも珍しくないようです。かなりの時間・精神力・体力を要するのに対して、見返りが少ないものといいます。この記事では多くの研究の
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