東山道とみられる道路跡が見つかった発掘現場=栃木県大田原市湯津上地区で2020年12月26日、湯浅聖一撮影 大田原市教育委員会が古代の幹線道路「東山道駅路」と付属施設「磐上駅家(いわかみのうまや)」の発掘調査を進めている同市湯津上地区で、東山道の一部とみられる遺構が見つかった。北那須地域では初めて。市教委が26日に開いた現地説明会で明らかにした。これまで東山道は市内を通っていたと推定されていたもののルートは分かっておらず、専門家は貴重な資料だと評価している。 遺構が出土した場所は、国宝・那須国造碑(なすのくにのみやつこのひ)をまつっている笠石神社の北西約300メートル付近。11月4日から調査を開始したところ、両側に側溝のある幅約9~12メートルの道路跡を発見した。溝は南北にほぼ直線で約30メートルにわたって延び、人為的に掘削されたとみられることから東山道の一部と判断した。