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ブックマーク / bijutsutecho.com (65)

  • ロンドンの新名所。「ギルバート&ジョージ・センター」に見る、歴史と地域とともにあるアートの在り方

    ロンドンの新名所。「ギルバート&ジョージ・センター」に見る、歴史と地域とともにあるアートの在り方イギリスを代表するアーティストデュオ、ギルバート&ジョージが4月1日にロンドンのイーストエンドに「ギルバート&ジョージ・センター」をオープンした。ギャラリーとしての役割に止まらず、ロンドンの歴史やコミュニティとのつながりに重点を置いたスペースとなっている。 文=坂みゆき 「ギルバート&ジョージ・センター」の中庭のベンチに座るギルバート&ジョージ。左手は映像上演のためのスペースだ courtesy the Gilbert & George Centre 3フロア、3つの巨大な展示スペース ギルバート&ジョージほどロンドンと密接な関係を持つ現代アーティストはいないだろう。1967年に当時在籍していた市内のセントマーチンズ・スクール・オブ・アートで出会い、1968年以降、半世紀以上に渡りロンドン東部

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    stkysm 2023/06/10
  • 博物館の持続可能性とウェルビーイングを考える。日本博物館協会とICOM日本委員会がシンポ

    博物館の持続可能性とウェルビーイングを考える。日博物館協会とICOM日委員会がシンポ「国際博物館の日」(5月18日)にあわせ、5月21日に国立科学博物館で開催された国際博物館の日シンポジウム。「博物館と持続可能性,ウェルビーイング」をテーマに行われた今回のシンポジウムで語られたこととは? 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 国立科学博物館で行われたシンポジウムの様子 博物館はウェルビーイングに寄与できるのか? 毎年5月18日の「国際博物館の日」。これは博物館が社会に果たす役割を広く普及啓発することを目的として、ICOM(国際博物館会議:世界各地の美術館・博物館関係者4万人以上が加盟する、世界で唯一のグローバルな博物館組織)によって1977年に制定されたものだ。この国際博物館の日を記念し、ICOM日委員会は5月21日に国立科学博物館で国際博物館の日シンポジウムを開催した。 今年

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  • 映画『わたしたちの国立西洋美術館』に見る、岐路に立つ国立美術館のリアル

    映画『わたしたちの国立西洋美術館』に見る、岐路に立つ国立美術館のリアルコロナ禍のなか、2022年に大規模改修を経てリニューアルオープンした上野の国立西洋美術館。その改修の舞台裏を追ったドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館』が7月中旬より、シアター・イメージフォーラムほか全国で順次ロードショーされる。 文=橋爪勇介(ウェブ版「美術手帖」編集長) 映画『わたしたちの国立西洋美術館』より (C)大墻敦 自分が好きな美術館の「舞台裏」を想像したことがあるだろうか? もしそこに興味があるのならば、今年7月に公開されるドキュメンタリー映画『わたしたちの国立西洋美術館〜奇跡のコレクションの舞台裏〜』にぜひ注目してほしい。 国立西洋美術館は、言わずと知れた日を代表する西洋美術専門の美術館。フランス政府から寄贈返還された約370点の松方コレクション(印象派の絵画およびロダンの彫刻を中心とするフ

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  • 約3000冊の蔵書と緑の谷間で過ごす。千葉・木更津の「KURKKU FIELDS」に中村拓志設計の「地中図書館」がオープン

    約3000冊の蔵書と緑の谷間で過ごす。千葉・木更津の「KURKKU FIELDS」に中村拓志設計の「地中図書館」がオープン千葉・木更津のサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」内に、中村拓志の設計による図書館「地中図書館」が2月16日にオープンする。 地中図書館の内観 Photo by Kohei Omachi 千葉・木更津にあるサステナブルファーム&パーク「KURKKU FIELDS(クルックフィールズ)」内に、中村拓志(NAP 建築設計事務所)の設計による「地中図書館」が2月16日にオープンする。 地中図書館の外観 Photo by Yuka Yanazume KURKKU FIELDSは「育てる・作る・べる・循環する」を感じられる場所を目指し、約30ヘクタールの土地を10年前から少しづつ整備。草間彌生やカミーユ・アンロ、Chim↑Pom fr

    約3000冊の蔵書と緑の谷間で過ごす。千葉・木更津の「KURKKU FIELDS」に中村拓志設計の「地中図書館」がオープン
  • 学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」

    学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」1月9日に岡山県立美術館で行われた前代未聞のイベント、美術館学芸員によるラップバトルトーナメント。開催前から話題をさらっていたこの試みを、同じ岡山県内にある大原美術館で学芸統括を務める柳沢秀行が振り返る。 文=柳沢秀行(大原美術館学芸統括) 「美術館 学芸員 ラップバトルトーナメント」の様子 提供=岡山県立美術館 私も、美術館やアートを世の中に近づけるための活動を、かなりアレコレとやってきたつもりだが、年末にこの企画を知ったときには、正直びっくり! &にわかには信じ難かった。 まず、岡山県立美術館(以後、県美)の主催事業であること。私の実家(最初に10年務めた館)であり、我が身のやったことを振り返っても、それほど硬い館だとは思わってはいないが、逆に「いきなり、これやる!」というのが偽らざる心情。 次なる理由が、あの県美の200席を超え

    学芸員が見た「美術館 学芸員のラップバトルトーナメント」
  • 素材と時間、修復と制作のあいだで。田口かおり評 髙橋銑「二羽のウサギ / between two stools」展

    素材と時間、修復と制作のあいだで。田口かおり評 髙橋銑「二羽のウサギ / between two stools」展若手アーティストの髙橋銑が、自身のルーツでもある作品の保存・修復をテーマとした個展を、The 5th Floor(東京)で開催した。展について、保存・修復の専門家である田口かおりがレビューする。 《二羽のウサギ》(2020)の展示風景 Photo by Jukan Tateisi とても深い井戸みたいなところ──「観察」と「問答」のあいだ 501号室、502号室、503号室。「二羽のウサギ / between two stools」は、3つの空間と3つの作品から構成されている。会場図面を参照すると、展のタイトルでもある《二羽のウサギ》を中央に挟むかたちで、《アポトーシス 鉛白》と《アポトーシス 膠》が展示されていることがわかる。それぞれの部屋は独立した小細胞のように、そして

    素材と時間、修復と制作のあいだで。田口かおり評 髙橋銑「二羽のウサギ / between two stools」展
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    stkysm 2023/01/08
  • ポーラ美術館、30億円のゲルハルト・リヒター作品を落札。アジアにおける欧米作家作品の最高落札額

    アジアにおけるオークションで、欧米作家作品として過去最高額である約30億円で落札されたゲルハルト・リヒターの《Abstraktes Bild (649-2) 》(1987)。その落札者が、箱根のポーラ美術館だったことがサザビーズによって明らかにされた。 作は、10月6日にサザビーズ香港で行われた現代美術セールに出品されたもの。同セールは、総落札額約93億円で、サザビーズ・アジアで開催された現代美術のセール(単独の所有者によるものをのぞく)としては過去最高額となった。 この作品は同セールにおけるハイライトであり、当初の予想落札価格は16億〜19億円だった。サザビーズによると、10分間もの入札合戦が繰り広げられたという。 サザビーズ・アジアのコンテンポラリーアート部門アジア地区統括シニアディレクターである寺瀬由紀はこの落札を受け、「この素晴らしい作品が、アジアでもっとも権威のある私立美術館の

    ポーラ美術館、30億円のゲルハルト・リヒター作品を落札。アジアにおける欧米作家作品の最高落札額
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    stkysm 2022/09/25
    いやいやいやいやこれはすごいわ
  • ゲルハルト・リヒター・アーカイブに見る、リヒターの生き様

    ゲルハルト・リヒター・アーカイブに見る、リヒターの生き様今年90歳を迎えたゲルハルト・リヒター。生まれ故郷、東部ドイツの古都ドレスデンで、リヒター人が作品を選び、構成した展覧会「ゲルハルト・リヒター。ポートレート。ガラス。アブストラクト」が開催されている。ガラスパネルを使ったインスタレーションや肖像画など40点が3つの部屋に並ぶ展示だが、この構成にはリヒターの個人的な思いやメッセージが色濃く反映されているようだ。ドレスデンのゲルハルト・リヒター・アーカイブを率い、著作「評伝ゲルハルト・リヒター」でも知られるディートマー・エルガー博士に話を聞いた。 文=河内秀子 写真=Gianni Plescia 「ゲルハルト・リヒター。ポートレート。ガラス。アブストラクト」展示風景より ドレスデンの国立美術館アルベルティヌム。ゲルハルト・リヒター・アーカイブは2006年にこの中に創立された。関連書籍や記

    ゲルハルト・リヒター・アーカイブに見る、リヒターの生き様
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    stkysm 2022/05/01
  • 政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し

    政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し2月22日に閣議決定された博物館法の改正案。博物館への登録要件を緩和するこの改正案について、衆議院の文部科学委員会で23日、3時間に渡る審議が行われた。 今年2月22日に閣議決定された博物館法の改正案。博物館への登録要件を緩和するこの改正案について、衆議院文部科学委員会で23日、3時間に渡る審議が行われ、全会一致で原案通りの可決となった。 博物館には登録博物館、博物館相当施設、博物館類似施設の区分があり、2018年時点では登録博物館(914)、博物館相当施設(372)、博物館類似施設(4452)となっており、約8割が博物館法の対象外だ。これまで博物館法では登録要件が地方公共団体や一般社団法人、財団法人などに限定されていたが、今回の法改正ではこれを緩和。法人類型に関わらず登録ができるようになり、登録を促す狙いがある

    政府が改正目指す博物館法。登録インセンティブや学芸員の処遇改善など課題積み残し
  • 博物館法よ、お前もか。

    博物館法よ、お前もか。2月22日、博物館のあり方を定義する「博物館法」の改正案が閣議決定された。博物館への登録要件を緩和するかたちとなった今回の改正の問題点を、博物館法が専門の名古屋大学教授・栗田秀法が指摘する。 文=栗田秀法 文化文化観光施設へと突き進む博物館 保存から活用へと大きく舵を切った文化財保護法改正が、「稼げない文化財は存在意義がないのか?」などの議論を巻き起こしたことは記憶に新しい。進め方に性急感の否めない今回の博物館法改正も官邸主導のものであったことが判明し、博物館法の目的に社会教育法に加え「文化芸術基法の精神に基づく」ことが定められるほか、博物館の事業に「地域の多様な主体との連携・協力による文化観光、まちづくりその他の活動を図り地域の活力の向上に取り組むこと」を努力義務として追加するのだという。「文化の振興を,観光の振興と地域の活性化につなげ,これによる経済効果が文

    博物館法よ、お前もか。
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    stkysm 2022/02/23
  • 静嘉堂文庫美術館、22年10月に丸の内で移転開館へ。開館記念で曜変天目などすべての国宝を披露

    静嘉堂文庫美術館、22年10月に丸の内で移転開館へ。開館記念で曜変天目などすべての国宝を披露世田谷にあった静嘉堂文庫美術館が、静嘉堂創設130周年および静嘉堂文庫美術館開館30周年にあたる2022年、東京・丸の内の明治生命館1階で新たなスタートを切る。開館日は10月1日を予定。 1892年、岩﨑彌之助(1851〜1908、岩崎彌太郎の弟、三菱第二代社長)によって創設され、息子の岩﨑小彌太(1879〜1945、三菱第四代社長)によって拡充された「静嘉堂」。その創設130周年にあたる2022年、静嘉堂文庫美術館が三菱と縁の深い東京・丸の内の地で新たなスタートを切る。 彌之助・小彌太の父子二代によるコレクションは、1977年より世田谷区岡で一般公開され、92年には同地で静嘉堂文庫美術館を開館。昨年、その移転が発表された際は大きな話題を呼んだ。 移転先となるのは、1934年に竣工され、いまなお重

    静嘉堂文庫美術館、22年10月に丸の内で移転開館へ。開館記念で曜変天目などすべての国宝を披露
    stkysm
    stkysm 2022/02/16
    “なお、同館の展示機能は丸の内に移転するが、美術品の保管管理・研究閲覧業務、並びに静嘉堂文庫(図書館)、敷地・庭園の管理業務は、これまで同様世田谷で継続される。”
  • 「わかっている人」同士のコミュニティだけではもう成立しない。開館から1年の「ANB TOKYO」で山峰潤也が考えること

    ANB TOKYO「Encounters in Parallel」(2021)にて、山峰潤也。左=山華 《机上》、右=横手太紀《When the cat's away, the mice will play》、窓ガラスに長田奈緒《Two wipe marks(7F, ANB Tokyo)》 ──山峰さんはこれまで、東京都写真美術館や金沢21世紀美術館、水戸芸術館などの公立美術館で長く学芸員として活躍されてきました。しかし美術館から外に出て、2020年より東京・六木のアート・コンプレックス「ANB TOKYO」の共同代表を務めています。なぜ公立美術館を後にして独立した動きを目指したのでしょうか。 最初に勤務した東京都写真美術館は、学生時代にアルバイトしていたこともあって一番長く在籍していました。もともと、映像や舞台芸術、メディアアートを大学で学んでいたので、写真美術館の事業は自分の専門と

    「わかっている人」同士のコミュニティだけではもう成立しない。開館から1年の「ANB TOKYO」で山峰潤也が考えること
  • 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が公募展「MIMOCA EYE /ミモカアイ」を創設。若手作家を支援

    丸亀市ゆかりの画家・猪熊弦一郎の全面的な協力のもと1991年に開館した丸亀市猪熊弦一郎現代美術館。同館が開館30年を迎えるのを機に、新たに公募展「MIMOCA EYE / ミモカアイ」を創設した。 丸亀市猪熊弦一郎現代美術館では、2000年に当時32歳の中山ダイスケの個展を開催し、その後、40歳以下の作家の個展を「MIMOCAʼS EYE」としてシリーズ化し、野口里佳、小金沢健人、フランシス・アップリチャードを取り上げてきた。今回創設された「MIMOCA EYE / ミモカアイ」は、これを公募展へと変え、若手作家を支援するものとなる。 第1回は22年4月に募集要項が発表され、22年春に作品応募の受付を開始。2次審査で選考された入選者による展覧会「MIMOCA EYE / ミモカアイ」を開催し、入選者のなかから大賞受賞者を選出する。大賞には賞金100万円のほか、副賞として丸亀市猪熊弦一郎現代

    丸亀市猪熊弦一郎現代美術館が公募展「MIMOCA EYE /ミモカアイ」を創設。若手作家を支援
  • 世界初の大規模回顧展が開催。ウィーンと京都で生きたデザイナー・上野リチとは何者か?

    世界初の大規模回顧展が開催。ウィーンと京都で生きたデザイナー・上野リチとは何者か?ウィーンと京都で活躍したデザイナー・上野リチの世界初となる大規模な回顧展「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」が開催される。会期は京都国立近代美術館が11月16日〜2022年1月16日。その後、三菱一号館美術館に巡回する。 ウィーンと京都で活躍したデザイナー・上野リチ・リックス(1893〜1967)。その仕事を網羅的に紹介する初の回顧展「上野リチ:ウィーンからきたデザイン・ファンタジー」が、京都国立近代美術館で開催される。会期は11月16日〜2022年1月16日。 上野リチ・リックス ウィーン工房壁紙:そらまめ 1928 京都国立近代美術館蔵 上野リチ(*)は世紀末芸術の只中にあったウィーンで生まれ、ウィーン工芸学校でテキスタイル、七宝、彫刻などを幅広く学んだ。その後、1917 年にウィーン工房

    世界初の大規模回顧展が開催。ウィーンと京都で生きたデザイナー・上野リチとは何者か?
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    stkysm 2021/11/13
  • 新ムンク美術館がオスロに開館。3つの《叫び》を常設展で公開する巨大施設に

    新ムンク美術館がオスロに開館。3つの《叫び》を常設展で公開する巨大施設に世界的人気を誇る北欧・ノルウェーの画家エドヴァルド・ムンク。13階建ての個性的なデザインの新ムンク美術館「MUNCH」が2021年10月22日、ノルウェーの首都オスロのビョルヴィカ(Bjørvika)地区に新たに開館した。オスロのトイエン(Tøyen)地区に位置する旧美術館は閉館し、移転しての開館となる。 文=早川瑠里子 ムンク美術館移転の理由 エドヴァルド・ムンクは亡くなる4年前の1940年に、遺言書にて自身の遺産(2万8000点以上の芸術作品、書簡、写真、個人的な所有物など)をオスロ市に寄贈している。この寄贈がコレクションの元となり、ムンク生誕から100年後となる1963年、トイエン地区に開館したのがムンク美術館だ。トイエンのムンク美術館は建物のセキュリティーが十分ではなく、作品が盗難される被害が相次ぎ度々問題とな

    新ムンク美術館がオスロに開館。3つの《叫び》を常設展で公開する巨大施設に
  • コロナ「第5波」、地方美術館に影響。金沢や沖縄など相次ぎ臨時休館

    コロナ「第5波」、地方美術館に影響。金沢や沖縄など相次ぎ臨時休館東京五輪が開催されるなかで新型コロナウイルスの感染拡大が急拡大している。この「第5波」によって美術館にも臨時休館などの影響が出始めている。 新型コロナウイルスの「第5波」が、着実に美術館にも影響を及ぼしている。 8月2日からまん延防止等措置の適用が始まった石川県金沢市では、金沢21世紀美術館や国立工芸館などが7月31日から8月31日まで臨時休館。谷口吉郎・吉生記念金沢建築館と鈴木大拙館もともに8月31日まで臨時休館となっている。そのほか石川県では、七尾市の石川県能登島ガラス美術館、石川県七尾美術館(ともに31日まで臨時休館)など、広範囲にわたって休館状態となっている。 広島では広島県立美術館や広島平和記念資料館が8月7日から9月12日まで臨時休館。また沖縄県那覇市では、沖縄県立博物館・美術館が7月22日から7月31日までの臨時

    コロナ「第5波」、地方美術館に影響。金沢や沖縄など相次ぎ臨時休館
  • 意外と知らない? パブリック・アートの利用ルール

    アニッシュ・カプーア クラウド・ゲート 2004 ミレニアム・パーク(シカゴ) 出典=Kapoor v. National Rifle Association訴状(*1) シカゴのミレニアム・パークを歩くとひときわ目を引く巨大な銀色の彫刻が見える。アニッシュ・カプーアの《クラウド・ゲート》(通称ビーン(豆))という作品で、すっかり公園のシンボルになっている。 このように、公園などの公共空間に設置される芸術作品を「パブリック・アート」という(*2)。パブリック・アートの特徴として、アートに興味のない人も含めて日常生活のなかで作品が広く一般の人の目にふれることが挙げられる。また、景観との調和が求められ、作品のサイズが巨大なものも多い。 展示期間の観点からすると、(a)パーマネント(恒久的)な作品と(b)テンポラリー(一時的)な作品に分けられる。一般にパーマネントな作品には制約が多く、耐久性の問

    意外と知らない? パブリック・アートの利用ルール
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    stkysm 2021/07/24
  • 前川千帆展(千葉市美術館)

    千葉市美術館は「平木コレクションによる 前川千帆展」を開催。1977年にリッカー美術館(東京・銀座)で開催された「前川千帆名作展」以来、44年ぶりの大回顧展となる。 京都で生まれた前川千帆(まえかわ・せんぱん、1888〜1960)は、恩地孝四郎、平塚運一とともに「御三家」と称された、近代日を代表する創作版画家。マンガ家として名をなす傍ら木版画を手がけ、清澄な彫り摺りと躍動感のあるユーモラスな造形によって独自の作風を拓いた。その作品は、いまなお色褪せない魅力を放ち、また近年では、日のアニメーション草創期に重要な役割を果たした事実も掘り起こされている。 展は、浮世絵の大コレクションで知られる公益財団法人平木浮世絵財団の所蔵品を中心に、約350点の作品から千帆の版業を総覧する。 主要な版画作品のほかに、最初期の新聞・雑誌投稿時代の作品から、マンガ原画や版の草稿、版木など様々な資料を展示。

    前川千帆展(千葉市美術館)
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    stkysm 2021/07/13
    “主要な版画作品のほかに、最初期の新聞・雑誌投稿時代の作品から、(中略)様々な資料を展示。アニメーションとの関わりについては、作画に携わったとされる日本アニメーション映画の先駆け『なまくら刀』を上映”
  • 東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る東京の湾岸地域である城南島に、東横インが運営するアートスポットがあることをご存知だろうか? 1940年代から活動し、いまなお存在感を放つ彫刻家・三島喜美代の作品を常設するこの場所の見どころをお届けする。 東京・城南島の倉庫街に2014年、オープンした「ART FACTORY 城南島」。総床面積3500平米を超える館内には、彫刻家・三島喜美代の常設展示や、アーティストの制作スタジオを擁し、アートの一大拠点となっているのをご存知だろうか。 「ART FACTORY 城南島」は、対岸に羽田空港を見据える城南島の倉庫街にある。この施設は、株式会社東横インの社会貢献活動の一環として、芸術・文化振興のために設置された。もとは、同社の倉庫として利用されていた建物を活用しているので、その外観は周囲の建

    東横インが運営する知られざるアートスポット。「ART FACTORY 城南島」で三島喜美代の巨大作品を見る
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    stkysm 2021/07/06
  • 4年の休館を経て滋賀県立美術館が開館。「リビングルーム」のような美術館目指す

    4年の休館を経て滋賀県立美術館が開館。「リビングルーム」のような美術館目指す2017年4月からリニューアル整備のため長期休館してきた滋賀県立近代美術館が、新たに「滋賀県立美術館」として開館を迎えた。ディレクター・保坂健二朗が目指す「リビングルームのような美術館」とはどのような姿となっているのか。レポートでお届けする。 滋賀県立美術館の「ウェルカムゾーン」 美術館を県民の「リビングルーム」に 1984年に開館し、2017年から長期休館に入っていた滋賀県立近代美術館が、「滋賀県立美術館」として6月27日に開館を迎えた。 広々とした滋賀県立美術館のエントランスUMA/design farmが手がけた滋賀県立美術館のサイン 同館は当初、妹島和世と西沢立衛による建築家ユニット「SANAA」の設計のもと既存の建物改修と新棟建設をする「新生美術館」計画によって、2020年に開館するはずだった。しかしなが

    4年の休館を経て滋賀県立美術館が開館。「リビングルーム」のような美術館目指す