アンドレアス・グルスキーは1955年生まれのドイツの現代美術家。気鋭の作家として知られ、2011年11月のクリスティーズの美術品オークションでは、「ライン川 II」という作品が約430万ドル(現在の為替レートで約4億2000万円)で落札されるなど美術マーケットでの評価も高い。 「絵みたい」ということは「絵ではない」ということ さて、この一言、子供の言葉ながら深読みができる。「絵みたい」という表現は、「絵ではない」ことを物語る。そう、グルスキーの作品は絵ではなく写真なのである。そして、絵という媒体に写真とは違った表現力あるいは伝達力があることを、その男の子は知っている。 美術はずいぶん見てきたつもりだが、実を言うと、10歳の素直な感性に、少々はっとさせられた。グルスキーの作品を大人の目で見ると、まず「写真だな」と思ってしまう。それだけで、固定観念にとらわれてしまったなと反省せざるを得なかった
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