さういへば、とて、こんなん、読んでみた。 牧義之「石川達三「生きてゐる兵隊」誌面の削除に見るテキストのヴァリアント」『中京国文学』v.28, 2009, p.43-p.55 ネットでも読めるよん(*´∀`*) http://ir.nul.nagoya-u.ac.jp/jspui/handle/2237/14470 「生きてゐる兵隊」といふのは、知っているかもしらんけど、第二次南京事件といふか、支那における蝗軍の蛮行を実録風に描いた小説で、当時、発禁になったもの。ただこの発禁号、発禁の恐れを中公編集部は十分にわかっておったので、刷っている途中で伏字をどんどん増やした。んで、伏字を増やしたたんびに違うヴァージョンができちまったというわけ。この論文は先行論文をひきつつそのいろんなバージョンにどんなものがあるかという研究をまとめたもの。 で、これを読んでいたら49ページに誤認を見つけたので指摘して