ヒロシマに投下された原子爆弾は「ウラン原爆」で、ナガサキに投下された原子爆弾は「プルトニウム原爆」です。それぞれウランとプルトニウムを原料としています。(ウラン原爆の説明はこちら) ここでは「プルトニウム原爆」について説明します。 先に「ウラン原爆」を読んでくれた方が理解し易いと思います。 プルトニウムは天然の元素ではなく、人工的につくられた元素です。 ウランの陽子数は92個ですが、プルトニウムはそれより2個多い94個の陽子を持っています。つまり、ウランよりさらに重い元素であり、ウランよりさらに不安定な元素でもあります。 まず、プルトニウムがどうやって製造されるのかを説明します。 プルトニウムは、原子力発電の原子炉の中で自然につくられます。 原子力発電の原料は、原子爆弾の原料と同じ「ウラン235」です。 原子爆弾の場合には,100%に近い純度のウラン235を使わなければなりません。100%