これまでの常識を「発想の転換」で覆す。マツダという自動車メーカーは近年、そうした背景からユニークな技術を世の中に送り出してきた。 そんなマツダが今回我々に見せてくれたのは「エンジンでシャシー性能を高める制御技術」。 さて?なぜエンジンでシャシー性能を高めることができるのか?と誰もが不思議に思うだろうし、そんなことは不可能ではないのか?と思ってもおかしくない。 が、そうした不思議や不可能を、現実の、しかも魅力的なモノにしてしまうのが、今のマツダの凄いところ。 その名は「G-Vectoring Control(G ベクタリング コントロール=GVC)」。そう聞くと、ちょっと勘のよい方は「ああ、最近流行りのトルクベクタリングに似た機構?」と思うだろうがさにあらず。 その名の通り、これはトルクではなくGの方向性をコントロールする技術なのだ。 そしてそのコントロールを、エンジンによって行うのである。