すっかり「芸人潰し番組」として定着した感のある、『徹子の部屋』(テレビ朝日)。 同じテレ朝の『アメトーーク!』特番の「徹子の部屋芸人」の放送により、「徹子VS芸人」という図式が出演者にも視聴者にもポピュラーなものとなり、『徹子の部屋』の闘技場化がますます進んできているようなのである。 いわゆる「芸人」ではないが、大泉洋の出演回。ゲストは好みの飲み物を出してもらえるのだが、大泉のオーダーした飲み物は、「ポタージュスープ」。 「せっかく『徹子の部屋』に呼ばれたんだから、どうせなら高いものを」という理由を語っていたが、明らかに「つかみ」を狙ったオーダーだ。ゴングと同時に殴り掛かるような奇襲攻撃に、攻めの姿勢を感じるが、徹子が口の中にクルトンを詰まらせるというハプニングの返し技で、おいしいところを逆にもっていかれてしまう。 その後も、学生時代の写真を見て、「(少年隊の)東山クンに似てない? 今は似
前編はこちら 「コントバラエティが減っているのには、メディアの多様化や制作費の問題も当然あります。テレビ広告費は業界全体でこの2年間減少していますが、反対にインターネット広告費は2年連続で増加しています。各局は映画やイベント、不動産などのサイドビジネスで収入を確保しようとしていますが、局側としては、コスト削減のため、なんとか番組制作費も抑えたい。しかし、コントバラエティには時間も労力も必要なんです。つまりお金がかかる。たとえば簡単なロケ番組やクイズ番組などは2本、3本撮りなどにすることで制作費を抑えることができる。セットを組んでやるようなしっかりしたコントバラエティは、同じ時間とお金をかけても、1本撮影できればいいほうでしょう」(放送評論家・金沢誠氏) その結果、タレントさえ集めれば安価で作れる、クイズや雑学、グルメなどを絡めたトークバラエティ番組が量産されているというわけだ。そういった番
近年、『8時だョ!全員集合』(TBS/69〜85年)や『オレたちひょうきん族』(フジテレビ/81~89年)などに代表される、バラエティ番組の本流ともいえるコントバラエティが、急激にその数を減らしている。現在、地上波で全国放送されているのは、プライムタイムの(しかも芸人でなくアイドルメイン)『SMAP×SMAP』(フジテレビ)だけで、そのほか深夜枠の『コンバット』(同)や『サラリーマンNEO』(NHK)など、数えるほどになってしまった。 かつては隆盛を誇ったコントバラエティが、ここまで数を減らしてしまったのは一体なぜなのだろうか? その要因のひとつとして、まず注目しなければならないのが、局による番組ガイドラインの強化。つまり、自主規制による笑いの表現の収縮である。 「もちろん番組への苦情、クレームなんかは昔からありました。特にテレビ業界に“ヤラセの笑い”を知らしめた『天才・たけしの元気が出る
オリエンタルラジオは不遇の芸人である。突然こう書いても、にわかには信じられない人の方が多いかもしれない。何しろオリラジと言えば、「武勇伝」のネタで華々しいデビューを飾り、お笑い史上最速の出世スピードでゴールデンタイムに冠番組を獲得、その後もテレビ・ラジオを中心に活躍を続けている。この経歴のどこが不遇なのか、普通に考えれば全く理解できないだろう。 だが、問題はむしろその速すぎる出世にある。希有なスター性によって、彼らはテレビタレントとしての下積みをほとんど経ることなく、いきなり冠番組のメイン司会に納まってしまった。そして、ろくに準備もないままに司会者としての力量を試されることになったのである。 司会者のポジションとは本来、タレントが最後にたどり着く目的地だ。そこに行くまでにはいくつかの段階が必要となる。アドリブ力を磨き、自分たちのキャラクターを浸透させて、共演する他のタレントや芸人との人間関
悪口を言って笑いを取る「毒舌キャラ」を貫くのは難しい。ブラックジョークの伝統が根付いていない日本では、人を悪く言うことは基本的にタブーとされているからだ。 しかも最近のテレビ界は、昔よりもはるかに規制が厳しい。バラエティ番組でのちょっとしたイタズラや口論が「いじめにつながる」などと批判されてしまうご時世だ。日本の風土にも馴染まない「毒舌キャラ」のポジションは、お笑い界でも長いあいだ空席であった。 そんな中で、意外なところから毒舌界のニューヒーローが登場し、世間を騒がせている。言わずと知れた元・猿岩石の有吉弘行だ。有吉は『アメトーーク』(テレビ朝日)にて、品川庄司の品川祐を「おしゃべりクソ野郎」と命名。品川という芸人の本質を突いたこのフレーズが話題を呼び、いまやテレビで彼の姿を見ない日はないというほどの人気を誇っている。 今の有吉は、毒舌キャラに必要な2つの条件を備えている。 1つは、鋭い批
10月6日、コント日本一を決めるお笑いイベント『キングオブコント2008』(TBS)の決勝戦の模様がテレビで生放送された。出場した総勢2146組の芸人の頂点に立ったのは、芸歴19年のベテランコンビ・バッファロー吾郎(吉本興業)。優勝が決まった瞬間にバッファロー吾郎の2人は涙をこぼし、番組は感動のフィナーレを迎えた……はずだった。 だが実際のところ、今大会に対する世間の評価はあまりぱっとしないものだった。視聴率も11.3%にとどまり、肝心の番組内容に関しても、『M-1グランプリ』(テレビ朝日)などと比べて盛り上がりに欠けていたと感じた視聴者が多かったのではないか。なぜ『キングオブコント』がここまで大きな失敗に終わってしまったのか、その原因を3つに分けて考えてみたい。 ●原因1:芸人をバカにしたひどい審査システム この番組を見ていた視聴者が恐らくいちばん不思議だったのは、最終決戦の審査発表がな
「リンカーン」の特番のコント大会の決勝メンバーと審査方法が発表:昨日の風はどんなのだっけ? - 一汁一菜絵日記帳 僕の「キングオブコント」は「リンカーン特番」というエントリーを受けての、にづかさんのエントリーですが、松ちゃんの感性が、一見「社会主義や共産主義のような、自身の独裁主義」というのは、的を得ているなあと思いますよね、自分が一番嫌な思いをして、一番憎んだやっさんと、結果的に同じ事をしてしまっていることについて、あまりにも無神経すぎる。 にづかさんが出している「遺書」っていう、影響力を与え過ぎた本に対しての、現在の無責任な反応もそうですが。 松本人志の因果応報 - 似非トーライ(ese - tori) 過去記事:松本人志が今更ハードルを下げるなんて許されるわけがない 以前にも書きましたけど、松本人志はあの頃の著作や言動などで、とんねるず、清水圭、ヒロミ、山田雅人、森脇健児、中山秀征を
西武ライオンズ、4年ぶり21度目のリーグ優勝おめでとう! マジック1で足踏みすること4日目、ついに西武がパ・リーグを制しました。最後はさすがに選手も固くなったのか、23日の大逆転負けを含め3連敗中だった西武。この日も日本ハムに0-2と封じ込まれ、手も足も出ない感じの試合でしたが、オリックスが楽天に大敗。敵地で、しかもライバルが負けて優勝するという、何ともバツの悪い形ではありましたが、今年の西武にはこんな形もお似合いでしょう。 これまでも西武は何度となく優勝し、個人的にも何度かその場に立ち会いましたが、今年の優勝は格別なものでした。昨年22年ぶりにBクラス落ちしたということももちろんあります。しかし、それ以上に西武ライオンズというチームがこの上なく面白かったことこそが、この喜びの源泉。 勝利至上主義なんて言葉がありますが、ことプロスポーツに関しては、その考えは間違いだと思っています。興
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