「牛乳は一○ベクレル、五ベクレルといった数値が(学校給食現場などで)基準になりつつあります」「神経質過ぎるのではと思うくらい」 東京都内で七日、放射性物質のリスクをテーマに、食品業界関係者や市民らが集まった意見交換会。乳業大手・雪印メグミルクの日和佐(ひわさ)信子社外取締役は、業界の焦りを代弁した。 牛乳に含まれる放射性セシウムの国の暫定規制値は、一キログラム当たり二〇〇ベクレル。四月から厳しくなる新規制値でも同五○ベクレルの見込みだ。しかし、業界は、放射能汚染へ不安を抱く母親らの基準値の方が、はるかに厳しいことに、戸惑っている。