7日、バンコク西部バンプラ区で、建物の1階が冠水し、2階部分で生活を続けるサムリさん(右端)ら=横堀裕也撮影 【バンコク=横堀裕也】洪水被害が広がるタイで、感電死する人の続出が大きな問題となっている。 保健当局幹部によると、感電による死者は6日現在で45人に上り、500人を超えた死者全体の1割近くを占める。 冠水後も自宅に住み続ける住民が多いことと、電力当局も苦情を恐れて送電を遮断できないことが事故の頻発につながっている。 チャオプラヤ川に近いバンコク西部バンプラ区は7日、多くの地域が冠水し、一部では水深が1メートル以上に達していた。「感電死のニュースはよく知らない。危険は感じないし、電気を止められたら困る」。飲食店の1階が冠水した後も2階に住み続けるソムチャイ・サムリさん(51)は語った。 同区では避難勧告が出されているが、周囲の住民にも避難している様子はない。サムリさんは「知らない人と