会社の業績が悪ければ給料は減り、将来はインフレになるかもしれない――。全国銀行協会が、中高生にお金について考えてもらうカードゲームを新調した。先生たちの声を反映して、「リアル」に「厳しく」なっていて、子どもたちに深く考えてもらう内容になっている。 このゲームは「生活設計・マネープランゲーム」。「就職」「結婚」など、人生のイベントごとにカードを引いていき、将来どれぐらいお金が必要か学ぶ。2010年度から無料で全国の学校に配っている。これまでの内容は、年収は右肩上がりで、生涯同じ会社に勤め続けるという設定。先生たちから「好景気ばかりじゃない」「人生にはもっと選択肢がある」などの声が寄せられた。今回、「転職」や「業績の変動」といったイベントを追加した。年収については税金や社会保険料を引かれた手取り額についても解説する。 3千部を作成。問い合わせは全銀協(03・5252・3720)。