オウム真理教・麻原元教祖に1審死刑判決がくだされた2004年、その娘への大学入学拒否事件があったことは知られている。親があの麻原彰晃だという理由で合格を取り消されるという理不尽な仕打ちを受けた三女・松本麗華さんが、最新の『創』11月号でその件について初めて手記を書いた。入学拒否した和光大学を提訴するなどした経緯は既に報じられているが、当事者が手記という形で詳細を明らかにしたのは初めてだ。 和光大学は結局、裁判で敗訴するのだが、同大学にとってもこの事件は大きな出来事で、「あの事件を機に和光大は変わってしまった」という大学関係者もいる。双方にとって不幸な出来事だったこの事件をめぐって、今回、約10年ぶりに当事者同士で議論を行ってはどうかと呼びかけたい。それは麗華さんにとっても和光大にとっても大切なことだと思うからだ。 入学拒否事件については、私は『創』やこのブログでも過去何度も書いているが、詳