日本が世界に誇る食材の1つ「和牛」。口に入れると肉がとろけて、うまみが広がるあの瞬間がたまりません。日本はいま国をあげ、この「和牛」を世界に広げようとしています。輸出先として特に注目しているのがオーストラリア。国民1人当たりの牛肉の消費量は年間20.9キロと日本の3倍。牛肉王国に食い込むことができればチャンスは広がります。しかし、そこには、いく手を阻む圧倒的なライバルの存在があります。その名は「Wagyu」!いったいどういうことだと思いますか?(シドニー支局記者 小宮理沙) ことし8月、オーストラリア最大の都市シドニーで、JETRO=日本貿易振興機構が日本の食材を売り込む商談会を開きました。 特にアピールしたのが「和牛」 オーストラリアは2001年に日本でBSEが発生して以降、日本産の牛肉の輸入を禁止してきましたが、ことし5月、安全性が確認されたとして、17年ぶりに輸入を解禁したのです。