「ナポレオンズ」でマジックの楽しさを知った人は少なくないはず。『笑点』(日本テレビ系)などの演芸番組を中心に活躍し、1988年にはマジックの世界大会で第3位を獲得。人気と実力を兼ね備えた唯一無二のコンビだったと言える。 しかし、コメディ色の強いナポレオンズのマジックにとって重要な“トーク”を担当する、パルト小石氏が肺炎のため2021年に逝去。その後、マジックを担当していたボナ植木氏は一人での活動を始めたが、その現在地とは――。 ――昔からマジシャンという職業に憧れはあったんですか? ボナ植木:子供の頃からマジックには親しんでいて、大学でもマジックのサークルに入りました。当時、老人ホームの慰問で披露したり、デパートのマジックショップのアルバイトをしていたんですが、「卒業したらプロマジシャンになってもいいかも」と思い始めていましたね。 ――ナポレオンズ結成のきっかけを教えてください。 ボナ植木