静岡県で3歳の女の子が通園バスの車内に取り残され、熱中症で死亡した事件を受けて、小倉少子化担当大臣は29日、保育所などの送迎バスに安全装置の設置を義務づけるよう、関係府省に指示しました。 海外では、こうした安全装置をすでに導入している国々があります。 子どもの命を守ろうとするアメリカと韓国の取り組みを取材しました。 (アメリカ総局・佐藤真莉子、ソウル支局・長砂貴英) スクールバス大国アメリカでは 19世紀後半、スクールバスの前身ともいえる馬車が導入されたアメリカ。映画やドラマでおなじみの「黄色いスクールバス」は、1939年に、夜明けや夕暮れ時に黄色が1番見やすいとして専門家が提唱して全土で導入が進みました。 アメリカではスクールバスの運転手になるためには身体検査など厳格な基準が設けられ、子どもの安全を守るため、特別な訓練を受ける必要があります。 後部座席の確認・置き去り防止装置の設置を義務