1600年代から1800年代の日本で人気を博した浮世絵は、多色刷木版画の手法で制作され、数多くの人の手を経て作品が出来上がりました。 版元が庶民受けする企画を立案し、絵師(作画)、彫師(原版彫)、摺師(印刷)がそれぞれの作業を分担しました。絵師の描いた版下絵を彫師が版木に貼り付けて線引きや陰影を調節しながら彫り、摺師が版木に顔料(ベロ藍と呼ばれたプルシアンブルーなどの人気色)を刷毛で刷り込んで紙に写します。こうして大量生産された浮世絵が、絵草紙屋を通して販売されました。 様々な流通経路を経て海外へ渡った浮世絵は、ヨーロッパの芸術家たちに多大な影響を与え、浮世絵表現を取り入れる画家もいました。 「当時の若手に与えた影響は計り知れないものがあります」と語るのは、ジャポニスムのエキスパートとして知られるアートキュレーターの三上尚子さん。「力強い構図には、ルールにとらわれない破天荒さがあり、当時の
![レゴ®ブロックで現代によみがえる<i>浮世絵の傑作</i>](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/e3263950c39fa57351f1bd6b977eb710338944ab/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fwww.lego.com%2Fcdn%2Fcs%2Fset%2Fassets%2Fblt244211414fbf00cf%2FHERO.jpg)