マーシャル諸島・エニウェトク環礁ルニット島にある放射性廃棄物を封じ込めるためのコンクリート製ドーム(撮影日不明、資料写真)。(c)AFP/US DEFENCE NUCLEAR AGENCY/Giff JOHNSON 【3月23日 AFP】米国による核実験で避難を強いられた太平洋島嶼(しょ)地域の住民が、今度は気候変動による脅威に直面しており、米国への避難を模索している。 ビキニ環礁(Bikini Atoll)の首長は前週末、マーシャル諸島に属する小さな島のキリ(Kili)島とメジット(Mejit)島では、温暖化による影響から住民への被害が続いていると述べ、米国への移住を求める考えを示した。 キリ島とメジット島には、ビキニ環礁で数十年前に行われた核実験の際に避難を余儀なくされた人々が住んでいる。ビキニ環礁では、米国による過去最大の水素爆弾実験「ブラボー」をはじめとする核実験が数十回実施された