「いくつになっても、我が子のことは心配」。そんな親心に応えるように、大学の学食サービスが変わり始めている。 午前8時半、駒沢大(東京都世田谷区)の学食に学生の列ができた。目当ては「100円朝食」だ。この日は、ご飯とみそ汁に、サバの塩焼き、卵焼き、きんぴらごぼう、漬けものがついた。医療健康科学部1年の田尻雄大さん(19)は「たった100円で充実した朝食を食べられるので早起きしました」と話す。福岡県出身で、埼玉県東松山市のマンションに一人暮らし。午前5時半に起き、約1時間半かけて来た。 100円朝食は、学生の親から「健康で規則的な生活リズムを作って欲しい」と要望されたのがきっかけで始まった。土日を除く毎朝午前8時~9時半に提供される。駒沢大によると、親たちでつくる教育後援会が、1食あたり200円を負担する。在校生の35%を占める下宿生のほか、約2時間かけて通う自宅生らにも好評で、1日限定200