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ブックマーク / kamiyakenkyujo.hatenablog.com (12)

  • 博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所

    博多駅前陥没事故で復旧が早かったことに関連して、びっくりしたことがある。 復旧の早さそのものではない。 高島宗一郎・福岡市長に対してまで賞賛の声が上がっているのを聞いてびっくりしたのだ。 異常という他ないので、一言書いておきたい。 事故の最高責任者に「賞賛」? 具体的な原因究明はこれからであるにせよ、すでに市自身は直接の原因が市の地下鉄(七隈線延伸)工事であることを認めている。いわば市の公共工事が原因で起きた事故であり、その責任は市長自身にあることは明白だからだ。 事故の最高責任者に「賞賛」を浴びせるという、その意味がわからない。 繰り返される「陥没」と国の「警告」 しかも福岡市が起こした地下鉄工事をめぐる道路陥没事故は初めてではない。 まず2000年6月20日には、中央区薬院で今回ほどではないが大規模な道路陥没を起こしている。 陥没三たび生きぬ教訓 福岡市、事前調査で見抜けず 岩盤もろく

    博多駅前陥没事故について(および福岡市政について) - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2016/11/20
    「新しい経済センサスで出した福岡市の2009年と14年の比較をみると雇用者総数は1人減(!)。正社員は1万4762人減、非正規は1万4761人増である。数字がぴったりすぎ。何かの間違いかとさえ思った。高島市政下で雇用総数
  • 加納朋子『七人の敵がいる』 - 紙屋研究所

    「ボランティア」という名の強制 加納朋子の『七人の敵がいる』は、出版社でバリバリ仕事をこなすが、キツいモノ言いしかできない子育て中の母親が、PTA、自治会、学童、少年スポーツといった「ボランティア」の役員に引きずり込まれていく様子をコミカルに描いた小説である。 冒頭で小学校に入学し、さいしょにPTAの係など断じて引き受けられないと主人公・陽子が宣戦布告するシーンがある。 「そうは言っても」別な保護者が発言した。「現実に一児童につき役員二度という決まりがあるわけじゃないですか。みんながあなたのようなことを言い出したら、PTAなんて成り立たないじゃないですか」 「成り立つ必要があるんですか?」ごく冷ややかに陽子は言った。「見たところ、いらない仕事もずいぶんあるみたいですけど? 整美委員の花壇の世話なんて、なんで保護者がこんなことする必要があるんです? 成人委員の保護者向けレクリエーションだって

    加納朋子『七人の敵がいる』 - 紙屋研究所
  • 青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』 - 紙屋研究所

    山といえば「自然」のイメージがまずぼくの頭にうかぶ。 そして、人がこない、ひっそりとした場所というイメージ。 ぼくの生まれ故郷には山がなく、となりの自治体までいくと木曽山脈の末端の末端(支脈)くらいの小さな山がようやくあった。そこに初めて行ったのは小学校の遠足で、それからも山は縁遠かった。 ようやく山に接するようになったのは、20代も後半になってから、職場の上司に連れられて山歩きをするようになってからで、東京から100キロも離れた長野・山梨のあたりの登山道だった。あと福島や新潟にスキーに年1回くらいは行くようになった。 しかし、九州に来てからは登山やスキーさえしなくなった。 山に生活を感じることは一切ない。 青木朋の作『土砂どめ奉行ものがたり』(双葉社)は、このような現代人の山林感覚とはまったく異なる「生活の場としての山」が舞台となる。山は生活のための燃料、生活のための木材、生活のための

    青木朋『土砂どめ奉行ものがたり』 - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2015/01/20
    「加えて人口増加によって収奪が加重される。日本中がはげ山だらけとなり災害が繰り返されるわけである」「対照的に現代の日本は治山の「成功」と林業の衰退によって山がよみがえっている」
  • 10歳までは交通教育が無理だという意見 - 紙屋研究所

    この記事だけど、 危ないよ!死んじゃうよ!って2歳児にどうやって伝えたらいいのか。 - yuki's blog... 交通事故、家庭内事故、その他でいろいろ違うと思うんだ。 交通事故におけるルール遵守というのは、1万回のうち1回は守れないなら事故には遭わないけど、5回は守れるけど1回は守れない、というのではいつか事故に遭ってしまう。 小児科医の今井博之は言う。 10歳未満の子どもは近代の交通環境に対処できるだけの生物学的発達段階に達していないことが、発達心理学で証明されていますから、この年齢の子どもをいくら教育しても、事故を減らすことはできません。 子どもが自ら危険を察知し、自分で判断して安全行動をとることができるようにしようとする教育は、単に大人が一方的に子どもに押しつけているだけの妄想にすぎません。(今井博之「子どもの事故を防ぐために8 歩行者事故」/「ちいさいなかま」2013年11月

    10歳までは交通教育が無理だという意見 - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2015/01/20
    昔々、甥(5歳頃)の子守り中、甥「道路に飛び出しちゃいけないんだよね」と言った瞬間自動車の真ん前に飛び出されたことなら、ある。慌てて甥の腹を持って道端に避けた。
  • 鈴木大介『最貧困女子』 - 紙屋研究所

    九州の地方都市住まいのぼく。 家の近くにある公園が、階上にあるぼくの家から見える。 つれあいによれば、その公衆トイレの前で深夜に20代くらいの女性が立って、男性といっしょにトイレに入り、一定時間たつとまた別の男性とトイレに入っていくのが見えた。 あれは買売春の現場ではなかろうか。 書に出てくる「最貧困女子」とは、裏表紙にその定義が簡潔に書いてある。 働く単身女性の3分の1が年収114万円未満。中でも10〜20代女性を特に「貧困女子」と呼んでいる。しかし、さらに目も当てられないような地獄でもがき苦しむ女性たちがいる。それが、家族・地域・制度(社会保障制度(という三つの縁をなくし、セックスワーク(売春や性風俗)で日銭を稼ぐしかない「最貧困女子」だ。 ロジカルなルポ 読んで思ったことは二つ。 一つは、とてもロジカルなルポだということ。どういう意味か。 このはとても「自己責任」論を強く意識して

    鈴木大介『最貧困女子』 - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2014/11/03
    「プア充と最貧困女子を比較しプア充のようなネットワークや資源を利用できない人が貧困に陥るのだがそれが見えない(可視化されていない)と貧困に陥った側は「努力が足りない」とたたかれる。とくに月10万でし
  • 生活保護の不正受給と相続税の非違件数 - 紙屋研究所

    福岡市が5月くらいから「生活保護ホットライン」っていうのをはじめるそうだが、「市民からの保護を要する人に関する情報」っていうのはいいんだけど、「生活保護に関する不正行為等の情報」「その他の生活保護の情報(アルコールやギャンブルなどによる生活の乱れ等)」っていうのはひどい。 市議会で共産党議員が質問している。 https://www.youtube.com/watch?v=ntfuyjOlgFI#t=55m15s 「生活保護世帯は酒飲んだらダメなの?」「ぜいたくな事をしてたり、立派な服を着てるのも通報対象になるの?」「そもそも誰が生活保護受けてるか、市民は知らないはずでしょ。守秘義務があんのに。いい加減な情報集めるのに公金使うわけ?」とか聞いている。 「ええっと、電話で正しい知識も普及できますんで」とか、答弁してるけど、相当苦しい言い訳だな。市民監視で、生活保護世帯を「二級市民」扱いして、

    生活保護の不正受給と相続税の非違件数 - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2014/04/08
    「そういえば都知事が5千万円を受け取って辞任し不記載という「違法」で罰金払ったんだけどあれも知事数を分母にしたら1÷47=2%で生活保護不正受給の4倍ある。「首長政治資金ホットライン」とかどう?」
  • 児童マンガとしての『よつばと!』 - 紙屋研究所

    うちの娘は5歳になる。この年齢は、なんと、あずまきよひこ『よつばと!』の主人公・小岩井よつばと同じだ。よつばは、ひらがなとカタカナが読めるようであるが、うちの娘もどうにか仮名は読めるようになった。だから、ふりがながふってある『よつばと!』は読めてしまうのである。 よつばと!(11) (電撃コミックス) 作者:あずま きよひこKADOKAWAAmazon そして、ハマった。 いや、こんなにハマるものかというくらいハマっている。 マンガの早期英才教育……などというわけではないが、ためしに与えてみたら、面白いくらいに夢中になっている。娘がいれこんでいるのは『ドラえもん』『モジャ公』(以上、藤子・F・不二雄)、そしてこの『よつばと!』である。保育園から帰ってくるなり、リュックサックを投げ捨てて、この3冊のどれかを熱心に読んでいる。『じょしらく』とか『演劇部5分前』みたいなマンガもぼくがポイと床にお

    児童マンガとしての『よつばと!』 - 紙屋研究所
  • 鈴木みそ『僕と日本が震えた日』 - 紙屋研究所

    「民医連新聞」2012年2月6日号で、上野顕太郎『さよならもいわずに』を紹介した。なぜなら。震災1周年にあたって、被災を直接していない人たちにも「身近な人たちが突然いなくなる」という感覚について考えてほしかったからだ。 上野顕太郎『さよならもいわずに』 - 紙屋研究所 漫棚通信ブログ版が震災1周年にあたっての漫画をいろいろ紹介している。 http://mandanatsusin.cocolog-nifty.com/blog/2012/03/post-b816.html 震災をどう漫画にするかということは、依然苦闘の中にある。 『僕と日が震えた日 東日大震災ルポルタージュコミック』(徳間書店)のなかで鈴木みそは、その難しさをこう書いている。 うーん うーん… ものすごく難しいですよ… 震災後 しばらくの間 何描いていいかわからなくなって さっぱり仕事にならなかったくらいで ギャグは笑えな

    鈴木みそ『僕と日本が震えた日』 - 紙屋研究所
  • 古市憲寿『希望難民ご一行様』 - 紙屋研究所

    わー、不快なだなー。胸くそ悪い・オブ・ザ・イヤーに決定。 冒頭に著者が 書は、読む人にとっては不快なである。 と断り書きしている通りだよ。 つれあいが新聞の書評欄か広告で見つけて、買ってきてぼくに読め読めと押しつけたものである。 ぼくはコミュニティや居場所を作り出すことは現代において社会運動の重要な機能であるとこの「紙屋研究所」でくり返しのべてきた。それは左翼運動にかかわる若い人たちとの交流の結果得たものだし、様々な読書体験を通じて得た結論でもあった。 ところが、書では、「ピースボート」の乗船体験やそこでのアンケート・インタビューをもとにして、その結論を否定する。このサイトでいろいろ論じているような、あるいはぼくが読んできたような論者や運動関係者を俎上にあげ、批判し、サブタイトルにあるような「承認の共同体」というものは幻想なのだとして、社会運動への悲観を述べて終わるのだ(必ずしもそ

    古市憲寿『希望難民ご一行様』 - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2012/04/06
    『しかし、たとえば貧困という現実があれば目的は消えない。その現実が解消されるまではそのアソシエーション的コミュニティが強化されるのはむしろ必然といえる。ゴールを具体的に設定しそれにいたるまでの道筋を
  • ドラえもんと原子炉 - 紙屋研究所

    ドラえもんの動力源が原子炉であることは3歳の女のおじいさんでも知っている国民的常識だが、だからといって反原発の立場からドラえもんを憎むのは現状水準の科学に縛られた愚かな感情である。22世紀ではE=mc^2に則って、どら焼きなどの質量をエネルギーに変えているだけで放射能など出ない(右図参照=藤子・F・不二雄『ドラえもん』小学館、てんとう虫コミックス11巻、173ページ)。 ドラえもんには安全な原子炉が入ってる / バックトゥザフューチャーと同機能 – ロケットニュース24(β) 他方、アトムの場合は、壊れたアトムにさわろうとした同級生にたいして「さわると放射能で死ぬぞっ みろ あれを いまアトムのからだは原爆と同じようなもんじゃ」*1とお茶の水博士が叫ぶように、未完成の技術の水準での原子炉だから、保安院とかに管理されて、アトムを動かそうとするたびに、お茶の水博士(科学省長官)がやらせメールと

    ドラえもんと原子炉 - 紙屋研究所
    toratorarabiluna273momomtan
    toratorarabiluna273momomtan 2011/09/07
    まぁ俺が原発に興味持ったのは『鉄腕アトム』からですw
  • オカンはデマを真に受けるかなあ? - 紙屋研究所

    なぜ、オカンはデマを真に受けるのだろう - kobeniの日記 すなわち、オカン世代は今回の震災でデマにおどらされやすかったというのがこの記事を書いたブロガー(kobeni)の実感であり、その原因はオカン世代は「国家・政治家を信用せず、自分の信じられるネットワークを簡単に信じる」が、その子ども世代は「誰も信用していない」ので、たえずネットなどで補正をしていく、という趣旨だ。 この記事を読んでただちに頭に浮かぶのは、「影響されやすい同世代もいること」「影響されないオカン世代もいること」という、あまりにもありふれた反証的事実だ。 このまえ、うちの保育園のクラスのMLで、節電を呼びかけるチェーンメールを下敷きにしたメールがまわってきた。職場の同僚にこの話をしたところ、同僚の子どもが通う別の保育園でも、別の種類のチェーンメールがまわってきたという。 ぼくは出ていないのだが、クラスの「母ちゃん会」が

    オカンはデマを真に受けるかなあ? - 紙屋研究所
  • 井戸が涸れたのを見て救われた老人の話を考える - 紙屋研究所

    【東日大震災】「津波のときは井戸を見ろ」 先人の教えで津波避け助かる - MSN産経ニュース 「津波の時は井戸に気をつけろ」。岩手県大槌町栄町の佐藤綾子さん(59)は二十数年前に近所の高齢者から聞いたこんな教えを覚えていて、津波から逃げ延びた。「昔聞いた話が当に役に立つとは」と先人の知恵に驚いた様子だった。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031613200050-n1.htm 記事に出てくる女性は、次のようにふりかえる。 明治29年に起きた明治三陸大津波に被災した近所のお年寄りから体験談を聞いた。「津波の時は井戸の水が引いて、ゴボゴボという音がする。井戸には気をつけて」と佐藤さんは振り返る。 http://sankei.jp.msn.com/affairs/news/110316/dst11031613200050-

    井戸が涸れたのを見て救われた老人の話を考える - 紙屋研究所
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    toratorarabiluna273momomtan 2011/03/20
    自己の経験を普遍化する「経験主義」は一つの思想である。災害においては経験主義というものの危険が瞬時に露呈する。異なった状況化での「経験」は、それを別の状況に適用した瞬間に自分の生命を奪うからである。
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