阪急阪神ホールディングスの角和夫社長は21日、東京都内で会見し、阪急神戸三宮駅ビルの建て替えについて「本年度内に神戸市との協議を終え、阪神・淡路大震災から20年の節目となる来年中に着工したい」と語った。 現在の駅ビル「神戸阪急ビル東館」(地下1階、地上3階)は、震災で全壊した駅ビルの「仮設」として利用してきた。建て替えで他線との乗り換えを便利にし、ホテルや商業・オフィスゾーンを含む高さ100メートル以上の複合ビルとする。 また、同社が将来的に目指す阪急神戸線と神戸市営地下鉄西神・山手線との相互乗り入れに向けて、角社長は王子公園(同市灘区)‐神戸三宮間を地下化する考えを表明。「三宮まで(地上に)線路がなくなることで、六甲山と海に挟まれた神戸に、宝のような土地が生まれる」と新しい土地の活用にも意欲を見せた。 角社長はこれまで、地下化は春日野道(同市中央区)‐神戸三宮間という考えを示していた。(