『エイズを弄ぶ人々 疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇』を読了。ちょうど朝日新聞の書評欄で紹介されているのを見て購入したものですが、震災後のいまというタイミングで読むべき一冊だと感じました。 副題に「疑似科学と陰謀説が招いた人類の悲劇」とあるように、本書はエイズそのものを解説するのではなく(説明の関係上、エイズのメカニズム等について簡単な解説はありますが)、エイズをめぐる誤った学説や意見を紹介し、それがいかにトンデモな内容か、なぜそれでも信じてしまう人がいるのかを解説してくれます。エイズ関連だけでなく「疑似科学」や「疑似歴史学」と呼ばれるもの(ホメオパシーやホロコースト否認論など)はよく問題になりますが、一連の問題を深く理解するためのケーススタディとしても本書を活用することができるでしょう。 ではエイズをめぐる誤った学説とは何か?という点ですが、実は様々なバリエーションがあります。治療薬の
![【書評】『エイズを弄ぶ人々』:シロクマ日報:オルタナティブ・ブログ](https://cdn-ak-scissors.b.st-hatena.com/image/square/5df1905a89f2bfb0f5c3610bea4249194409600c/height=288;version=1;width=512/https%3A%2F%2Fblogs.itmedia.co.jp%2Fmt-static%2Fsupport%2Fassets_c%2Fuserpics%2Fuserpic-47-100x100.png)