観光庁は、連休中に観光地が混雑したり、高速道路が渋滞したりするなどの事態を緩和するため、地域ごとに休日をずらして取得できる制度改正に乗り出す。 3日開かれた国土交通省観光立国推進本部の会合で、春と秋の大型連休を地域別に分散する案を提示した。 休暇分散を観光客増につなげ、観光産業の振興を軸に内需拡大を図る狙いがある。ただ、産業界からは「工場を全国展開する企業では業務に支障が出かねない」などと反発は強く、実現に向けたハードルは高そうだ。 観光庁の案では、春の「ゴールデンウイーク(GW)」と秋の連休の年2回、土日を合わせて5連休を設定し、全国を5地域(北海道・東北・北関東、南関東、中部・北陸信越、近畿、中国・四国・九州・沖縄)に分け、時期をずらして取得する。休日の数は変えない。例えば、GWの場合、近畿は5月12〜16日、南関東は19〜23日などに割り振る。 観光庁は今後、教育や労働組合の関係者か